riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">再掲載、山本太郎氏の反戦の原点</span>




TBSラジオの永六輔さんの番組でも紹介された、火垂るの墓の話しですが~~





「あなたの一番観たくない映画は?」



僕は「火垂るの墓


だって観たら辛くなるに決まってるじゃないか。


だからずっと「火垂るの墓」から逃げてた。


一度も観た事がない。


TVで放送がある日も、チャンネルを合わせる事は無かった。


でも気になるから、観たって人に、

「どんな感じ?」って聞いては、想像して泣きそうになる。

そんな繰り返し。


「どんなセリフがあるの?」

と観た人には、踏み込んだ質問もする。


「天ぷらとおちゅくりとトコロテン、あとアイスクリーム」

大抵の人はモノマネをしながら、この台詞を言う。


観たことないので、自分で勝手に想像し、泣きそうになる。

それを堪えながら、

「せつこー」と涙目になる。

観てもないのに、このザマ。


これは観てしまえば大変な事になってしまうのは明らかだ。


20年の役者人生の中で、たった一度、唯一嫉妬した事がある。


それは「火垂るの墓」が実写化された、と聞いた時。


もう充分おっさん年齢に達した自分が、お兄ちゃんの役、

若しくはせつこの役をやれなかった事に猛烈に嫉妬した。

観たことないのに。


おっさんでありながら、少年にもせつこにもなれない事へ憤るとは、

もはや、入院が必要なレベル。



それぞれの役を演じた名子役たちは撮影の現場でも、

本当の兄妹の様に仲が良かった。

打ち上げの時にも、せつこはお兄ちゃんから離れなかった、

と実際、実写版を監督した方に聞いた時には、

羨ましさと悔しさが入り交じった変な気持ちになった。


観てもいないのに。


究極を言えば、自分一人で、せつこも、お兄ちゃんも演じたかった。

顔面の右側をせつこ、左側をお兄ちゃんにメイクして演じても、

自分は演じ切れる、という、他人には理解のしようもない、

根拠なき自信があった。


観た事もないのに。


いや、観たこともない上に年齢的にもアウト。

性別も超え、一人二役を演じたい?もう変態の域。


安保法案の真っ盛りの時期に、友達にハメられた。

何人かで家で飲もう、って話だったはずが、

火垂るの墓」のDVDを入手してきた工作員がいた。


最大限、拒否したが、結局、見る羽目に。


どうだったか?


どうもこうもない。


観てる間、お兄ちゃんになったり、せつこになったり、

お客さんに戻ったり、忙しすぎた。

涙が止まらないのは当然の事、観た後、2時間は放心状態だった。


他人事を勝手に自分事にしてしまう性格?

役者の職業病?

とにかく、全細胞が疲れ切った。


数日経っても、印象的な場面を思い出すと、涙腺が緩みそうになる。

非常に危険、いや、素晴らしい作品だった。



現実を見てみると、憲法違反の戦争法案が可決され形になった。


例え、将来、日本が「火垂るの墓」にならなかった、としても、

この戦争参加法によって、世界のどこかが「火垂るの墓」的な状況

になり、それを我が国がアシストする事になれば、未来は地獄だ。


憎しみの連鎖は止めらず、

それに関わった国々に生きる人々の心の安寧は訪れない。


可決してしまった戦争法は、この国に生きる人々の手で変えられる。

いや、これは皆で変えなければならないミッション。


市民が大きく横に繋がる闘い方、政治をコントロールする方法を実践すれば、被曝も、原発も、貧困も、TPPも労働環境も変えられる。






皆さんと同じ時代に、歴史的瞬間に生きている。

ワクワクしながらやってやりましょう。


転載元: 情報収集中&放電中