<span itemprop="headline">日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか 矢部宏治 著</span>
◆9条も骨抜きの実態
[評者]三上治=評論家
刺激的な標題である。戦後一貫して戦争への反対を続けてきた、そして今もしている私たちに、既に日本は十分に「戦争のできる国」になっているぜ、という警鐘をこめているのだ。「戦争のできる国」への動きに反対する運動の中でも、現代までの日本の具体的な軍事態勢がどうなっているかは気になることだったが、本書はその実態を明らかにしている。それを知ることはやはり驚きだ。
(集英社インターナショナル・1296円)
<やべ・こうじ> 1960年生まれ。書籍情報社代表。著書『戦争をしない国』など。
◆もう1冊
以下は8月12日中日新聞夕刊より
矢部宏治
鳩山政権は子育て支援や農家への個別保障等庶民の暮らしに手厚い政策を掲げた政権でした。あのまま続いていたら、私たち日本人は現在とまったく違った16年を生きていたと思います。
フィリピンが87年に実現した「今後国内に外国人基地を置かない」を明記すること
もう一つはドイツ
東西ドイツの統一とEUの拡大に伴い、ドイツは主権を回復していきました。