「ヤクザと憲法」「約束」「人生フルーツ」の東海テレビの映画「神宮希林」
この予告編の1分15秒から特に観てほしいです。
この映画で美輪さんと夫婦役を演じたこと知りました。
希林さんの家(コンクリート打ちっぱなしは私には無理、しかもフローリング、床暖房でしょうが。私は冷え症なので)やアンティークには興味深々です。
あのマリアのステンドグラス
予告編1分15秒から出てくる岡野さんの短歌に衝撃受けました。
「あまりにも しずけき神ぞ 血ぬられし 手をもてつぐなう すべをおしえよ」
戦争のむなしさ、残虐さ
庶民は命犠牲にし、権力者は責任取らない
今も。
磯田道史さんが「明治150年」ではなく「江戸幕府消滅150年」と。
以下は中日新聞からの引用です。
「明治百五十年」というような題の企画への協力依頼は、通常の歴史学者はまず引き受けません。「明治を美化して、戦前の体制への賛同になる」と考える人が多いのでしょう。
明治維新が、日本の社会にとって大きな変化、断絶であったことは事実です。節目を祝う立場ももちろんあるでしょうが、考え直す立場もあってよい。この機に、今に至る歴史のきっかけを見つめたらいいのではないかと思います。
-それではまず、明治という時代の「明るい側面」から伺いましょう。
たとえばこんなことを考えてみます。明治維新によって、私の家系である「磯田家」は得したのだろうか、損したのだろうか。私は、小さい頃は、すごく損したと思っていたんです。そりゃそうでしょう。先祖の家は、岡山藩の百二十石取りのお侍さんで、領地がありました。自宅は保証され、自動的に参政権どころか、執政権まである。それが全部とられて、すっからかんになったんですから。
でも、いや待てよ、と、もう少し考える。もし私が江戸時代に生まれて、歴史学者になりたかったら、家を出て廃嫡(※注1)してもらわないと、なれなかった。そのようにして学問を究めた頼山陽(※注2)のような人もいましたけれどね。でも、そうしない限りは、無理だったんです。
当時の人たちは、商売をして楽しく暮らそうとか、天下を取ろうと思っても、思ったようにはできなかったわけですよ。でも今は、何をやってもいいですよね。総理大臣になってもいいし、公務員になってもいい、企業を経営しても、職人になってもいい。江戸時代の身分制がなくなり、そういう個人の生き方の自由度が格段にあがりました。
-しかし、明治に起きた変化によって、消えていった文化があります。
私から見ると、今年は明治から百五十年であるのと同時に、江戸消滅から百五十年だという感覚があります。「江戸百五十回忌」とでもいいましょうか。この側面も、忘れてはいけないと思いますね。江戸の中にあったいいもの、明治維新によって失われてしまったものをよく認識する必要がある。悪いところもいっぱいあった社会ですけれども、学ぶべきところはたくさんありますから。
軍隊をつくる際も、当初は陸軍はフランスに、海軍はイギリスに学ぶというような多様性がありましたが、やがて国家のモデルをプロイセン・ドイツ型に統一します。だって「富国強兵」という国家目標に沿ったものを上から注入するという形で、効率よく変えるわけですから。雑木林のように豊かだったものを、一回崩れたら倒れやすい杉林のようにして、一気に西洋化を進めていきました。
-維新で失った文化がある一方、現代まで根強く残る旧弊もあります。
敗戦で完全に破壊されて、さらに自由な社会にはなったわけですが、現代に至っても、日本人の根っこの部分には、世襲での経路依存の体質がありますね。経路は来し方という意味です。会社などの組織でも、長く居る人に絶大な信頼を置くでしょう。たとえば入って三日で社長になる、というような例はほとんど聞かない。本当は社の外に、もっと会社を発展させる人材がいるかもしれないのに。働く人も、長く勤めていれば、当然偉くさせてもらえるという考えが、頭から離れていないですよね。
兼業や副業を許さないのも江戸的文化です。皆さんの勤める会社で副業を持っている社員がいて、そちらの収入が会社の給料の十倍くらいあったとする。その人が社内で尊敬されるかというと、そうでもないのではないですか。どちらかというと「余計なことをしやがって」になると思うんです。他に産業を興したりする自由は、あまり与えられていないわけです。
世襲もまだありますね。企業でも政治家でも。一概にいけないとは言えないけれど、効率の悪い面が多い。他にも本音と建前を分けて、現実を直視しなかったり、ドラスチックな変化は好まなかったりする部分も、旧来から変わっていないでしょう。日本人がそういう傾向を持ったまま来ているという自覚は、必要だと思います。
-ドラマ「西郷どん」では、どのような歴史認識をベースに監修を?
西郷隆盛は、明治維新に理想を持っていたけれど、最後は下野して、西南戦争(※3)で死にます。維新の暗い面、良くなかった面でもって、彼の人生は完結しているわけです。ひょっとしたら、後になって「こんなはずではなかった」と思っていたかもしれません。木戸孝允(※注4)もそうでしょう。明治維新で政府に入った人が世襲を始めて、利権を分け取りにする姿を見てしまいます。新政府のメンバーは破格の年収。一部の華族には、貴族院の議席まで世襲させるというのです。
「四民平等」を掲げていたはずなのに、自分たちはどうして、議会の議席が世襲されるような制度を作る結果になってしまったのか。板垣退助は「親が殺人をしたら子供も牢屋(ろうや)に入れるという戦国時代以来の連座制を、僕たちはやめた。どうして勲功だけが連座するのですか」という趣旨の発言をしています。親の功を子供に継がせるなんておかしいじゃないかと言ったのですが、みんな無視したんですね。そして日露戦争の後には、百人もの人が爵位を授けられました。そういう政府ですから、結局、軍部の暴走を抑えられず、華族という制度そのものがなくなります。
明治維新は、効率よく近代化、西洋化を進めるという面では非常に「うまく」働いた。中には特権を維持し続ける人もいましたが、個々人の選択を増やすという面でもいいふうに働いた。一方でそれは、植民地を持つことにつながり、東アジア諸国から恨みを買う帰結を迎えました。
-では明日は、そうした“明暗”をもたらした明治維新がどうして起きたか、その萌芽(ほうが)などについて伺います。
岡野弘彦明日への提言
東海テレビは「人生 フルーツ」
「約束」(冤罪の名張毒ブドウ酒事件)
「ヤクザと憲法」等良い仕事をしています。
これらの作品をテレ部放送してくれます。
6日は「ヤクザと憲法」です。
冤罪は他人事?映画「約束」←希林さんも母役で出演しています。
追記
希林さんと伊勢のおかみさんの対決は見ものでした。
法被?あげるというお上さんに入らないと固辞する希林さん
貰って粗末にするのはしのびないと言う希林さんにあからさまに不快感表すおかみさん
なおも押しつけようとします全然引きません。
でもあの希林さんのアンティーク家具でぴちっとしたお宅に全然会いません。
希林さんの気持ち分かります。
粗品でも貰うと後が面倒ですから。
アナウンサーからの花束も固辞。
結婚式の昔の引き出物、趣味にあわない魚のガラスのお皿等。
変なちゃちなか家具…
希林さんは土地を買う時井戸などあったから美輪さんが井戸を
始末するにはたった一人しかいないそれをやらないと死ぬとか言っていたけど希林さんは自分が住むのだからお経は自分で揚げればいいと。
色々な迷信があります。
親の家かたずけで仏壇終いも仏壇は入れ物だから位牌だけ大事にすればいいと聞きました。
大きな名古屋仏壇、大きな風呂場は寒くてガス代かかり困っています。
母は観音や大黒さん、孫のお土産の仏像など何でもあったから困りました。
塩つけて始末すればよいと言う話も聞きます。