riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

女神の見えざる手

 

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予告編観たらカッコいい女性が主人公で評判も良いので
放映終了間際に映画館へ。
 
若松監督の小さな映画館で上映。
数人しか観ていなくて意外。満足度第一というのに。
 
テレビ放送があったら又じっくり見たい映画です。
 
 

2つの問い

素晴らしい脚本。ジョナサン・ペレラは独学で脚本を学び、これがデビュー作というから驚く。
政治の影の舞台で影響力を持つロビイストの実態も興味深いが、非常に深遠な2つの問いが主人公の行動を通じて観客に投げかけられる。

1つは、目的の正しさをいかに掴むか。主人公は銃規制反対派からの打診を断り、銃規制推進派の小さなロビー会社に合流する。キャリアを取るか、信念を取るか。主人公は自らの信念を取る。あるいはこの選択もキャリアアップのためかもしれない。しかし、彼女は銃が社会にとって害悪であると確信している。

2つめは、正しい目的のためなら何をしても許されるのかという問い。資金力のある大会社と政治家を相手にするため、主人公は非合法的な手段も、同僚を犠牲にすることも厭わない。やがて彼女自身に嫌疑が向くが、最後の逆転劇でも主人公は最後まで「らしい」やり方をつらぬく。しかし、最後の一手で彼女が犠牲にしたものは今までとは違う何かだった。
冒頭からラストまで目が離せない一級品の映画だ。
 
前半凄く早口で、毎日早朝から起きてる私は不覚にも眠気が襲ってきましたが、こんな能力のある人に憧れます。
 
日本にもこのような人が現れないのか。
 
銃社会のアメリカで、自分の信念を貫く。
私にはあれこれ言えない、知識不足ですが大した女性です。
 
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監督出演

  ジョン・マッデン
  ジェシカ・チャステインマーク・ストロング、ググ・バサ=ロー、ジョン・リスゴー
[女神の見えざる手  上映時間:132分 ]