riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

千葉の少女殺人事件と「世紀の小説レ・ミゼラブル」の誕生

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度と奴隷にはならない♪

 
「おとうさんにぼう力を受けています。先生どうにかできませんか」
 
学校アンケートのこのコピーを市教育委員会が父栗原雄一郎容疑者に渡していた
 
なんと愚かな、こんなことしたら余計父親の虐待が進むではありませんか、
誰でもわかるでしょう。
 
これは殺人事件でしょう。
 
 
 
ちょうど下の本を読んでいます。
ユゴーは虐待される人々に脚光与えました。
 
パン一切れを姉妹の子供にやるために盗んだと19年服役とは、理不尽すぎます。
 
そのころのパンは固い。
 
 
 
テナルディ夫妻は預かったコゼットだけでなくて自分たちの息子まで虐待していました。捨てた
女の子二人だけは溺愛。
 
革命に参加したガヴロッシュはエポニーヌの弟だった
 
ガヴは又自分の弟と知らず二人の子供の面倒を見ていた。
 
すでに十分餌を与えられていた白鳥にエサが投げ入れられ
その水にぬれたパンを池から苦労して拾い上げ、弟に与えたガヴ。
 
私は日本初演のレミ是で山本耕二を見た。
 
ロンドンでもパリの新演出見たのでもう封印しています。
 
 
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私が少年少女世界文学全集買ってもらい最初に読んだのは
レミゼラブルの子供むけダイジェスト「ああ無常」でした。
 
文庫本5冊の「レミゼラブル」読んだのはミュージカルレミゼラブル」を観てから。
 
このミュージカルにより、私はミュージカル三昧の日々へ。
 
ミュージカル雑誌に投稿もしました。
 
パリのユゴーの家も見学。☞ヴィクトル・ユゴーの家
 
「この作品は現代に応用しないのはもったいないような寛容の徳をわかりやすく描いた作品だというまれにみる偉業を成し遂げている」P314
 
 
名作中の名作だから、これまでに出された解説書・評論集の数は途方もないだろうが、本書はこのレビューを書く時点で最新のものだろう。〚レ・ミゼラブル〛ファンには必読の一冊である。

本文330頁もの大著であるから、内容てんこ盛りの蘊蓄本である。日本でこれだけの資料や風聞を集められないと思う。原作と同じように五部仕立てだが、各々のタイトルは、第一部「罪と罰」(ドストエフスキー1866年)、第二部「宝島」(スティーヴンソン1883年)、第三部「眺めのいい部屋」(E.M.フォースター1908年)第四部「戦争と平和」(トルストイ1867年)第五部「大いなる遺産」(ディケンズ1866年)[カッコは筆者注]と、同時代の大作家からの借り物だ。この時代はロマン小説の全盛期だった。

御承知のように〚レ・ミゼラブル〛は1862年の発行だが、小説内現在は1815-1835年である。従ってマリウスが加わったバリケードの戦いは、1832年6月の「暴動」または「反乱」と呼ばれるもので、知識人が先導したが市民の共感はえられなかった。著者はこの時季設定はデュマの〚モンテクリスト伯〛(1844年)と同じだとする。二人は親友だった。意図されたものかどうかは明らかでないが、前者の復習劇に対して〚レ・ミゼラブル〛は慈愛の小説であることが対比される。

著者は〚レ・ミゼラブル〛が社会の和解の小説であると規定する。「和解」とは判りにくい表現だが、身分間の和解、貧富間の和解、善悪間の和解、義と情の和解と受け取れる。両義性に満ち解決しがたいテーマである。ユゴー自身もテナルディエという小悪党の扱いに手を焼いた挙句、アメリカに渡らせて沈没させる以外になかった。同様に、犯罪者の父親を持ち、それゆえ悪を憎悪したジャヴェール警部にも、困惑の末に死を選ばせるしかなかった。その意味で小説は極めて現代的なのである。
 
 
今の日本にかけているのは寛容の精神。