動物園の昭和史―おじさん、なぜライオンを殺したの 戦火に葬られた動物たち
涙なしには読めない「動物園の昭和史―おじさん、なぜライオンを殺したの 戦火に葬られた動物たち 秋山正美
東山動物園の図書室で見つけた本、
これほど戦時下の日本の動物に対する残虐な行為を詳しく教えてくれる本は知りません。
動物園では貸し出ししないので図書館で借りました
1995年発行
動物を殺せと命令したのは軍部でなく当時絶大な権力を持っていた内務省。
今も昔も天皇や上役に背くこともできずにいる日本人。
その中で現在の前川さんや東山の北王園長は立派ですが。
殺さなくてもよかった動物たちを長期間苦しめながら餓死、毒殺、絞殺、銃殺した(´;ω;`)
動物園では共食いのようなことにもなった…
その前に疎開させることもできたのに。
東条が「危ない動物は秩父、木曽の山中に移せ」と一言命じていたら100頭以上の動物は死ななくてよかったし、可愛がっていた飼育員、国民も救われ東条自身も絞首刑にならなかったと。
あの頃切腹しても開戦に反対すると逆らった軍人は一人もいなかった。
敗戦後天皇に死んでお詫びすると腹を切ったものがパラパラといたに過ぎない。
1時間37分ももがき苦しみながら殺されていったメスライオン
東山のライオン舎は戦火を浴びたわけでなく今も健在。
だったら殺す必要はなかった。
私は同調する日本人が恐い。
それどころでない、何が何でもゾウを殺せといったむごい命令を発した直接の
返り咲きを果たし参議院議員、文部大臣となり
教職者の政治運動を弾圧したことで
一躍名を轟かした。