riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

キネマの恋人(^^♪楽しくて、意外に深刻

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劇中人物が映画を観ている場面です。
昔の映画館は熱気がありましたね、何回も同じ料金で観られました、
入れ替えなんてありませんでした
 
「キネマの恋人」は初演が大好評で再演されました。
私は初演も知りませんでしたが好きな「カイロの紫のバラ」の舞台化と知り行きました。
 
隣席の方が私がペットボトルがあけれないのでさっと開けてくださいました
 
なんとイギリスからこの舞台を観に来たと言われる日本人男性でした
 
東京、京都、名古屋に来て終演が10時なので宿泊し明日は博多だと!
 
1階一番後ろの席が1つ空いていて観るしかないと。
 
私も出遅れてこの席をゲットしました。
宮崎駿作「最貧前線」ももう満席、
7月はメチャ遊んでるのでこれでも気が引けてこれも見送り
 
「キネマの恋人」は3時間超える長い芝居なのに、全然長くは感じません、
ただお尻が痛くなる椅子とは。前この劇場で見た時は感じなかったのに。
 
世評通り、面白い芝居
俳優が椅子などを動かし、映画館になったりレストランになったり。
動きが複雑で興味深い。
 
映画の映像と生の人間
 
すごく笑わせてくれます。
 
ミュージカルではないのに、スピーディな舞台転換、音楽がいいですね

ケラさんだからでしょうか。


この時代と現代が同じに思えるって怖いという感想がありました。ほんとそうです。
 

 
緒川たまきさんは肩を丸め、しゃべり方も不思議な方言で可愛いのですがお気の毒な姿勢。
 
体にきついでしょう。
 
彼女は暴力、浮気症の夫のために仕事から帰宅して料理したり痛みつけられています。
女まで引き込んでいるような男とは別れるべきですが。
 
彼女が出ていくときは又殴られるのではと。
 
市川房枝の母もまきで夫に殴られていて、
彼女は女性の普通選挙など女性の地位向上や正しい選挙に生涯ささげました。
 
終幕、この姉妹はその後どうなったのかと考えさせます。
 
余韻があります。
 
 
 
妻夫木君は時代劇お似合いです。一度セリフかんでしまいましたが。
膨大なセリフですから。
 
客席にケラさん
 
昭和前半の時代の話です。
 
女性の生きずらさ
ここから逃れるためには経済的な自立しかないのにそれがうまくいかない。
 
女に学問いらない、とか資格も取れず職業選択の自由もありませんでした。
 
今も、母子家庭は貧困率が高い、結婚していても夫が病気になったり失業したり、今のように正社員が少なくなってしまった時代では、さらに困難です。
 
連れ合いが若い頃は退職しても1年給与がもらえたり
失業保険払っていたらその分も支給されたとか、
 
今は高い介護保険も子供の国民年金も勝手に取られる
 
消費税もどんどん上がり、法人税の補填や欠陥あるのに超高価な武器を爆買のために使われるのでは。
 
平塚雷鳥の「青踏」から今は100年たってるのに、性差別も甚だしい日本、
女性議員の数も最低。
父親にレイプされ続けていても有罪にならない、
伊藤詩織さん事件もひどすぎます。
 
いかに平塚が先進的だったか、不平等な婚姻制度に反し好きな男性を養い、
子供も自分の籍にいれた。今もなかなかできないこと。
 
隣席の男性安倍晋三を知りませんでした
芸能関係しか興味ないと。
 
イギリスではジュディ・デンチジュード・ロウの芝居が1400円で観られた、ミュージカルは高くなったと。
 
 
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)が台本・演出を手がける「キネマと恋人」が、6月8日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕した。
世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#009「キネマと恋人」より。(撮影:御堂義乘)
世田谷パブリックシアターKERA・MAP#009「キネマと恋人」より。(撮影:御堂義乘)
2016年に初演された「キネマと恋人」は、ウディ・アレンの映画「カイロの紫のバラ」から着想を得たロマンチックコメディ。1936年(昭和11年)、架空の港町・梟島(ふくろうじま)にある小さな映画館を舞台に、銀幕スターに憧れを抱く女性・森口ハルコと、周囲の人々の姿が描かれる。
同作は、16年の初演時に第4回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞を受賞したほか、KERAは第51回紀伊國屋演劇賞個人賞、第68回読売文学賞の戯曲・シナリオ賞を獲得。東京公演の会場をシアタートラムから世田谷パブリックシアターに移した今回の再演には、妻夫木聡緒川たまきともさかりえ三上市朗佐藤誓橋本淳尾方宣久廣川三憲村岡希美らオリジナルキャストが総出演する。
さらに映像監修の上田大樹、振付の小野寺修二、音楽の鈴木光介、美術の二村周作といったスタッフ陣が再集結。KERAが描くファンタジックでビターな物語を、キャストやダンサーと共に1つの総合芸術として立ち上げる。
開幕に際し、KERAは「ここまで再演を待たれていた感の強い再演の初日は初めてで、とても嬉しかったです」「ダンサーを含めキャスト全員が島の世界観をつくりあげてくれて、スタッフ含めみんなとつくれた作品だと思います」と述べつつ、「俳優たちは初演より深く人物を演じてくれていて、格段に『深化』したものになっている」と手応えを語る。
世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#009「キネマと恋人」より。(撮影:御堂義乘)
世田谷パブリックシアターKERA・MAP#009「キネマと恋人」より。(撮影:御堂義乘)
俳優の高木高助、劇中に登場する映画「月之輪半次郎捕物帖」の中で高木が扮する間坂寅蔵、この2役を演じ分ける妻夫木は「『夢なら覚めないで』っていう言葉がぴったりの、稀有な作品だと思います。そんな舞台に関われてとても幸せです」とコメント。また、映画鑑賞を生きがいに暮らす森口ハルコ役の緒川は「きっといつの間にか、ハルコさんが映画の世界に惹かれるように、この舞台作品の世界に入っていただけるんじゃないかと思っております」と観客にメッセージを送る。
そして、ハルコの妹・ミチル役ほか数役を演じるともさかは「ファンタジーですが実は生々しいものを含んでいるところもこの作品の魅力」「どんな世代の方にもこんなふうに愛していただける作品もなかなか無いと思います」と思いを明かした。
上演時間は休憩ありの約3時間25分。東京公演は6月23日まで行われ、その後本作は、6月から7月にかけて福岡、兵庫、愛知、岩手、新潟で上演される。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント

今日は作品のファンのお客さんが多い印象でしたね。1幕が終わって暗転した途端に拍手が来たり、「待ってたよ」という声が聞こえるような客席でした。ここまで再演を待たれていた感の強い再演の初日は初めてで、とても嬉しかったです。

俳優たちは初演より深く人物を演じてくれていて、格段に「深化」したものになっていると思います。それから初演の時には気付かなかったけれど、作品上の太平洋戦争前の世相と今の時代に呼応するところが多い気がする。それもあって、初演時よりも「現実世界の辛さ」がより響くようになっているのではないかと。つくり物の世界に憧れるって切ないけれど、自分もこういう仕事をしている人間だから、やっぱり創作の世界に助けられているし、もちろんこの「キネマと恋人」にも助けられていると思います。

ダンサーを含めキャスト全員が島の世界観をつくりあげてくれて、スタッフ含めみんなとつくれた作品だと思います。特に映像の上田(大樹)君と振付の小野寺(修二)君は、この作品ならではの付き合い方をしてくれました。仕事量もハンパじゃない。

僕の他の作品と比べるとこんなに間口の広い作品はない。これからもずっと、こうした親切な作品を何年かに一遍作れると思われちゃたまらない(笑)ので、「これを観てもらわないと!」と思います。毎回「今回で最後かもしれない」と思いながらつくっているので、是非楽しみに観に来てほしいです。

妻夫木聡 コメント

初日を終えて、やっぱり演劇はお客さんのものだなと感じました。特にこの作品は、舞台に立っている時、お客さんとの間に本当に強い一体感があるんです。客席もステージの一部の様に感情移入できて、みんなが寅蔵を好きになって、みんながハルコの気持ちになって、幸せで終わってほしいけど、人生ってそんな甘くはないよね、それでも生きてかなきゃいけないよね、というようなほろ苦さも残しつつ、ファンタジーみたいにどこか別の世界に連れて行ってくれる、「夢なら覚めないで」っていう言葉がぴったりの、稀有な作品だと思います。そんな舞台に関われてとても幸せです。まだ始まったばかりで、当日券もありますので、一回と言わず何回でも、色々な方に、寅蔵やハルコたちに会いに来てほしいと思います。

緒川たまき コメント

初日が終わりました。再演の機会をいただいて、キャスト・スタッフ、みんなで力を合わせて、とにかく大事に大事に思いながら稽古してきました。いよいよ本日、お待ちいただいているお客様に見ていただけたわけですが、やはりお客様はあったかい、この場所に帰ってこれた、と感じました。この作品の魅力は、いろいろな登場人物がでてくるのですが、誰かしらに感情移入していただける、というところなんじゃないかと思います。これからご覧になるお客様には、例えば、どういう作品内容なのか分からないまま見に行った映画が、面白かったという体験のように、この作品もただ席に座ってただ見ていただけるだけで……。きっといつの間にか、ハルコさんが映画の世界に惹かれるように、この舞台作品の世界に入っていただけるんじゃないかと思っております。

ともさかりえ コメント

お客様が温かく迎えてくださって、無事に幕が開いてほっとしています。みなさんが待っていてくれていたのが伝わってきてすごく幸せな初日になりました。
どんな世代の方にもこんなふうに愛していただける作品もなかなか無いと思います。ファンタジーですが実は生々しいものを含んでいるところもこの作品の魅力で、私がメインで演じているミチルも一見突飛なように見えますが彼女なりのいろんな理屈や信念を持っているキャラクターです。他にも様々な役を演じているので毎公演、毎公演、新鮮な気持ちで演じられたらいいなと思っています。今回ラッキーなことに再演をすることができました。ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。