riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

西さんからのメール、表現の不自由展中止について考えたこと

みなさま 西英子です。
おかわりありませんか。
私は足の親指がはれて、外出できない日が多いです。
そのため「週刊金曜日」に投稿しています。読んでいただければ
うれしいです。
 
8/30号 論争 「『表現の不自由展』・その後」の展示中止は
        『表現の自由』を抑圧」
 
8/16号 投書  「戦争が日常だった子どもの思い」
 
〇 8月24日 『不自由展を再開せよ!』の集会とデモ
 
 ”見たかったのに”という人たちが220人集まりました。
 慰安婦を表現した少女像を出展した韓国人彫刻家のキム・ソギヨン
 さんと夫のキム・ウンソンさんも参加。「表現の自由があって民主主義
 が完成する。平和の道を開いていくために展示した。声を上げてガン
 バッテいきましょう」と韓国語で呼びかけられました。
 少女像には戦争に対する謝罪と反省と、韓国の中で起きた差別への
 反省という二つのテーマをこめたと説明されました。
 
 日本政府は朝鮮半島を植民地支配して、日本の侵略戦
 戦争のために朝鮮人の13才くらいの少女を日本軍が戦場に強制連行して、
 慰安婦にした。このことに対して。日本は謝罪と賠償をしていない
 というテーマが一つです。
 日本の敗戦後祖国に帰った少女たちは、慰安婦に強制されたことが
 理解されず「姓奴隷」だったとていたと蔑視され排斥されました。この
 韓国社会への批判のメーセージもこの少女像にこめられているテーマ
 のひとつです。
  集会で私はチマチョゴリを着て、二つ並べた木の椅子に座りま
 した。もう一つの椅子に妻のキム・ソギョンさんが座り、私を
 強く抱きしめました。
 私は日本語で「あの少女像は名古屋の美術館にずっと常設して
 ほしい」といいましたが、伝わらなかったようです。
 私は一日も早く再開してほしい。
 「平和の少女像」にあいたい。そして横の椅子に座りたいです。
 
 
〇 津田大介さん苦悩
 
 展示中止後、1ヵ月に「なります。なんとしても 再開してほしいが・・・・。
どうなるのでしょうか?ガソリン缶をもっていくと脅した犯人は8月7日に
捕まったが、2通とどいたファックスは同一人物からのものらしい。
しかし、幼稚園や小学校にガソリンをまくとメールで予告した犯人は
まだ逮捕されていないようです。25名の死者が出た京都アニメの
ガソリン放火事件が、トレンナーレで起きたらどうなるか。
 
芸術監督の津田大介さんはすごく悩んでいます。
「僕がもし『再開する』意志をほのめかしたら、その瞬間に攻撃が再開
・拡大されてしまう状況だったからです。僕たちは元々、75日間ずっと
展示し続けることを目標にしていました」
 
トリエンナーレの芸術監督は表現を守る責任者であると同時に、
管理・運営の責任者であります。僕の中では、両者の間でのせめぎあい
がずっとあります」と。
 
〇 「展示を不自由にしているのは権力よる検閲ですか?」との質問に
  津田さんは答ています。
 
 「国家権力が表現の中身に介入するのが、一般的な検閲のイメージで
 しょう。今回河村たかし名古屋市長が典型です。
 しかし、僕は、日本で表現の自由を強く脅かすのはむしろ
 『集団的な自己検閲』ではないかと考えます。
 現場側が忖度をしたり、トラブルを避けたいと考えたりすることで
 結果的に特定の政治的な表現が排除されていくような現象です。」
 
〇 さらに津田さんは答ます。
 
 「準備不足だったことは認めます。ただ、どのように準備すれば可能
 だったのか・・・」
 
 「準備などに莫大なコストをかけないと表現ができないということ
 の現実は、すでに表現の自由が後退していることを示していると
 言えないでしょうか。
 
以上は朝日新聞8月21日の津田さんのンタービュー記事から紹介
しました。
 
〇「ガソリン携行缶を持ってお邪魔します」とのファックスをしてき
 て逮捕された犯人は59才の男性会社員でした。慰安婦の少女像
 に反発していたという。
 
 企画展が開幕した8月1日だけでも、 携帯電話が約200件、
 メールでの苦情が約500件と公表されています。(事務局による)
 
 「週刊金曜日」8/23号のアライ=ヒロユキ氏(企画展実行委員)
 によると、
 苦情電話の5割は少女像、4割は昭和天皇がモチーフの作品。
 少女像中心の報道は、メディアの意図的な韓国バッシングの
 一環であり、日本の病巣の深さだ」と書かれています。
 
 「戦後日本最大の検閲事件となる」との実行委員会のメンバー
 の抗議声明を読んだとき、私は憲法21条(検閲の禁止)までも簡単
 に壊されしまう日本の現状に危機感を持たざるをえませんでした。