riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

歌舞伎座仁左衛門・玉三郎「道明寺」

14日に上野動物園をちょっと観て歌舞伎座へ、お目当ては「道明寺」と「羽衣」

 

 

 

歌舞伎座『二月大歌舞伎』昼の部レポート 代々受け継がれた魂宿る仁左衛門の菅丞相『菅原伝授手習鑑』

 

 

 

 

 

『菅原伝授手習鑑 道明寺』左より菅丞相=片岡仁左衛門、覚寿=坂東玉三郎、苅屋姫=片岡千之助

 

 

 

 

 

後に天神様と祀り上げられた菅原道真

 

 

 

昔は政敵を蹴落とし、恨みが怖いから神に昇格させました。

 

 

 

今の仁左衛門の父の当たり役がこの道真、

 

 

 

今は仁左衛門が演じます。

 

 

 

孫の片岡千之助苅屋姫、これは昔玉三郎が演じたのをテレビ鑑賞しました。

 

 

 

道真の養女になっている姫は醍醐天皇の弟・斎世親王と密会、駆け落ちして道真失脚の原因を作る。

 

 

 

 

 

養父の袖に取りすがる玉三郎

 

 

 

今回の玉三郎苅屋姫の実母で道真の伯母、「覚寿」白髪頭の役。

 

 

 

悲しい役で苅屋姫は道真左遷の原因を作り、姫の姉は夫に殺され、その仇を討つ。立ち回りがあります。

 

 

 

三人吉三」の玉三郎の立ち回りも忘れません、

 

 

 

周り舞台で1階席では見えなくなるのに、半分裏で激しい立ち回りが続く場面。

 

 

 

 

 

謀反のえん罪を着せられ太宰府に旅発つ、道真の袖に取りすがり、涙を誘う姫。

 

 

 

姫と別れを告げたい気持ちを抑えて幼女を観たい気持ちを抑えて道真が旅たちますが、お顔、目は神々しく悲しみに満ちています。

 

 

 

歌舞伎座で、節分の日この舞台で豆まきをしたそうですが仁左衛門丈は出ません。

 

 

 

このお役は特別で精進潔斎するほどですから。

 

 

 

道明寺のいわれ

 

 

 

関西では桜餅を「道明寺」と呼びますが、そのルーツは、覚寿さんが大宰府の道真公を思って毎日、木像にお供えした餅米を蒸したご飯なのだそうです。仏様のご飯は毎日替えるので、下ろしたものを乾燥させて「糒(ほしいい)」を作り、覚寿さんが病の人や貧しい人に施したところ「病気が治った」と評判になって、「道明寺糒」の名が広まったとか。 その「糒」を砕いた「道明寺粉」が、今も和菓子に使用されてい,ます。覚寿さんのお供えしたご飯がルーツだと思うと有難み倍増です。関東では小麦粉の薄皮で作った桜餅を「長命寺」と呼びますが私は、断然「道明寺」派です(聞いてない?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「二月大歌舞伎」が去る2月2日に東京・歌舞伎座で開幕した。ステージナタリーでは、昨日2月6日昼の部の様子をレポートする。「二月大歌舞伎」夜の部「八陣守護城」より。昼の部では、十三世片岡仁左衛門追善狂言として、太宰府流罪の刑に処された菅丞相(菅原道真)と、菅丞相に忠義を誓う三つ子・梅王丸、松王丸、桜丸の運命を描く「菅原伝授手習鑑」から「加茂堤」「筆法伝授」「道明寺」が上演される。「二月大歌舞伎」昼の部「菅原伝授手習鑑」から「加茂堤」より。「二月大歌舞伎」夜の部「羽衣」より。「加茂堤」では、菅丞相の養女である苅屋姫(片岡千之助)と醍醐天皇の弟・斎世親王(中村米吉)が密会し、駆け落ちするまでの物語が展開。菅丞相の身に降りかかる悲劇の発端ともなる本幕だが、身分違いの2人の逢い引きを手伝う桜丸役の中村勘九郎と、その妻・八重役の片岡孝太郎とのコミカルな演技により、舞台上には終始朗らかな雰囲気が漂う。勘九郎は、苅屋姫と斎世親王の初々しいやり取りに当てられ、「たまらぬ!」と思わず八重に抱きついてしまうシーンでは、桜丸の茶目っ気あふれる一面を垣間見せ、逢瀬を妨害しようと現れた嵐橘三郎演じる三善清行らを退治する場面では、優男ふうの出で立ちでありながら腕っぷしの強い桜丸のキャラクターを、軽妙な身のこなしで表現した。孝太郎は、桜模様があしらわれた振袖姿の八重を快活に演じ、桜丸に頼まれ牛車を引こうとするも、なかなか言うことを聞かない牛に愛らしく憤慨し、客席を笑いで包んだ。「二月大歌舞伎」昼の部「菅原伝授手習鑑」から「筆法伝授」より。「二月大歌舞伎」夜の部「人情噺文七元結」より。続く「筆法伝授」は、片岡仁左衛門勤める菅丞相の、神々しい存在感が見どころ。菅丞相の旧臣・武部源蔵役の中村梅玉は、坂東秀調演じる水無瀬に連れられ、菅丞相が待ち構える学問所の間まで歩みを進める中、徐々に表情を強張らせ、久々に主人と面会する緊張感を強調。御簾が上がり、仁左衛門演じる菅丞相が登場すると、待ってましたとばかりに客席から盛大な拍手が送られる。仁左衛門は、自身の父・十三世片岡仁左衛門の当たり役であった菅丞相を、一言一言に重みを持たせた荘厳な語り口や、気品あふれる佇まいで勤め上げた。片岡秀太郎は、一度勘当した武部源蔵夫婦に厳しく接するも、見放しきれない菅丞相の妻・園生の前の無骨な優しさを際立たせる。さらに市村橘太郎は、源蔵に対し嫉妬の炎を燃やす左中弁希世を、子供じみたコミカルな演技で演じ、悪役ながら憎めない人物像を立ち上げた。「二月大歌舞伎」昼の部「菅原伝授手習鑑」から「道明寺」より。「二月大歌舞伎」夜の部「道行故郷の初雪」より。昼の部のラストを飾る「道明寺」では、菅丞相と苅屋姫、そして坂東玉三郎演じる覚寿と孝太郎演じる立田の前の親子愛が涙を誘う、悲壮感に満ちたストーリーが描かれる。白髪の老婆・覚寿が、娘の仇である宿禰太郎を討つシーンでは、玉三郎が大男相手に見事な立ち廻りで魅せ、恨みを込めた壮絶な気迫で観客を圧倒。また菅丞相の暗殺を企む、中村歌六演じる土師兵衛と、坂東彌十郎演じるその息子・太郎の、どこか噛み合わないやり取りにも注目だ。菅丞相が太宰府に発つクライマックスの場面では、千之助が自責の念に苦しむ苅屋姫の痛ましさを際立たせ、菅丞相に何度もすがりついて観客の心を打つ。また仁左衛門は、生き別れる前に苅屋姫の姿を目に焼き付けたいという気持ちを抑えながら、苅屋姫の悲痛な叫びを耳にして思わず振り返りそうになる芝居に、親としての情をにじませる。実の祖父と孫である2人ならではの一幕に、場内にはすすり泣きが響いた。なお夜の部では、片岡我當が佐藤正清を勤める「八陣守護城 湖水御座船の場」、玉三郎が天女、勘九郎が伯竜を勤める舞踊「羽衣」、尾上菊五郎が左官長兵衛を演じる「人情噺文七元結」、梅玉が忠兵衛として舞う「道行故郷の初雪」が上演される。「二月大歌舞伎」は2月26日まで。