少女の記録が貴重になる「100年前のパンデミック」
「衛生国家への挑戦〜3人の先覚者たち〜」
日本人は感染症とどう闘ってきたのか?幕末から明治へ、日本人の衛生意識の向上に尽力した緒方洪庵、長与専斎、後藤新平。3人の遺産は、今にどう受け継がれたのか。 新型コロナウイルスに揺れる日本。日本人は世界規模の感染症とどう闘ってきたのか?第1回は、日本人の衛生意識の向上に尽力した3人の先覚者に着目する。幕末、天然痘の治療に革命を起こした緒方洪庵。その洪庵に学び、明治時代、コレラ撲滅の陣頭指揮をとった内務省初代衛生局長・長与専斎。日清戦争後、大陸帰還兵の大規模な検疫を成功させ、世界に日本の衛生力の高さを示した後藤新平。彼らは現代の危機に何を語りかけるのか?
「100年前のパンデミック〜“スペイン風邪”の教訓〜」大正時代の日本を襲った感染症、スペイン風邪。ワクチン開発をあおった国や世論。町医者の格闘。感染した少女が日記に綴った恐怖。100年前の経験から何がくみとれるか? 大正時代、世界的に流行し、日本でも50万人近くの命を奪った感染症、スペイン風邪。予防法も治療薬もない未知の病を相手に、当時の日本人はどう闘ったのか。政治や世論に押され、医学界を二分したワクチン開発競争。栃木県の町医者が残した壮絶な治療の記録。12歳で感染した少女の日記からは、地域と家族の平和が壊されていく恐怖が克明に記されていた。国、医師、そして患者。100年前の経験から今、何がくみとれ
このご時世だからこそ「お互いさま」の思いやりを
「マスクをする」ことによるストレスとして、呼吸しにくい・眼鏡が曇る・肌への悪影響などに目が向いてしまうものですが、社会活動において「ウイルス」だけでなく、実は「人が怖い」という状況にあるのだということ、それは日々の暮らしで「安全」を得にくいからだということを、私たちは認識したほうがよさそうです。
とはいえ、攻撃し合うことで心身が脅かされてストレスを溜め、免疫力までもが低下してしまう危険性があることを考えると、お互いのためによくないことです。
簡単なことではありませんが、「お互いさま」の心を持ち、
・知らない相手のことは「良い方向」に想像・解釈する
・普段からエネルギーを溜めずに「発散」しておく
・禅やマインドフルネスの「いまここ」の状
コロナを語る「専門家」、信頼できる人とできない人……どう見極めればよいのだろう
佐々木 俊尚
私も仕事で接触することが多いが、テレビの世界というのは、けっこう魔界である。魔界というのは、怖いプロデューサーやディレクターに恫喝されるとか無理強いされるとかそういうことではなく、まったく逆である。テレビのスタッフはみんな優しい。優しすぎて恐縮してしまうぐらいに皆さん物腰柔らかくて丁寧だ。 だから出演者は素直な人になればなるほど、スタッフが求めているものを察するようになって、それに合わせて発言するようになっていく。その空気に反してでも言いたいことを言う専門家はいるけれど、そういう人はだんだんと呼ばれなくなったりして、姿を消していく。気がつけば、番組の空気に染まった人だけが残っていくということになる。信頼できる専門家がテレビに出て「闇落ち」する理由