続多喜二の母「多喜二の時代」と共謀罪
映画「母小林多喜二の母」
寺島さんが20代から87歳まで演じたのですが老け役と思えない自然さ、
素晴らしい演技力です。
「女三従の道」映画の中でも多喜二の母に語らせている。
幼き時は親に従い(売られても文句も言えない)
嫁いでは夫に従い、老いては子供に従い、従いっぱなし
日本では明治以降そういう教育が続いている。
戦争に負けて初めて女が口をきけたようなもの。
参政権もなく選挙にも行けなかった。
映画の監督は85歳の山田火砂子
この映画化はかねてからの悲願
原作の三浦綾子は「多喜二ほど真剣に自分の思想に生きた作家はない」
行為でなく思想により拷問され殺された
映画では三浦さんが住んでいた家や多喜二の隠れ家七沢温泉福元館も撮影に使用された
自由民権運動の故郷
奇跡的に保存されていた高台の離れ
毎日風呂場で歌っていた多喜二、丹前や調度品、机も保存
上客だけに出した絹の丹前。
関東大震災にもびくともしなかった建物。
多喜二「我々の芸術は飯を食えない人にとっての料理の本であってはならない」
おかみの喜代子さんは多喜二を偲んで訪れる人に必ず手作りのぼた餅をふるまってきた。
70年も多喜二の事は口外出来なかった(戦後も!)
映画の中で母のセキは多喜二の好物ぼた餅をたくさん作って待っていた(涙)