riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">「金刀比羅宮  書院の美」</span>


ようやく三重県立美術館のhttp://www.asahi.com/konpira/金刀比羅宮  書院の美」に駆けつけました。

ここは「液晶絵画展」http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/21394323.html以来2回目です。美術展にちなんだランチも楽しみです。

若冲の作品、好きなんですね。京都や東京で見てきましたが今回は金比羅宮書院の襖絵、花丸図!

京都では小規模で掛け軸のモノクロばかり、東京ではあの巨大で奇想の「鳥獣花木図屏風」を観ることが出来た。

6 畳の部屋のふすまに約200の花が格子状の枠の中に整然と配置される。

ボタン、テッセン、ハイビスカス、コデマリアジサイ、ヒメバショウ、アサガオ、イバラ、ユリ…

白い紙にこの花々を描きこんぴらに送り後から金粉をかけたらしい。

花好きには江戸時代の図鑑を見る感じでしょうか。

 伊藤若冲は京都の錦小路の青物問屋の息子、家業を継いだものの結局家督は弟に譲って絵の道に邁進。85歳で没するまで独身。
 「もともと「若冲」とは、『老子』にある
『大盈若冲、其用不窮(大盈(だいえい)は冲(むな)しきが若(ごと)きも、其の用は窮(きわ)まらず)』
から名付けられたといわれている。
『満ち足りているものは、一見空虚なように見えるが、その役目は尽きることがない』
という意味である。言い得て妙というべきか、ほかには何もできないが、こと絵に関しては限りなく天才という若冲の人物像そのものである。
 若冲狩野派光琳派から中国画に至るまで様々な画学を学んだが、そのどれにも満足することはできなかった。つまるところ、模写 という行為に疑問を感じてしまうのだ。
 自分の眼で見たもの、自分の心が感じたものだけを描きたい。
 彼は模写をすっぱりとやめ、家の庭で鶏を飼い始める。そして、その生態を数年にわたり、じっくり観察しつづけたという。細部にわたり、命そのものを見るかのように。異端? そうかもしれない。だが彼は観察によって、眼前の事物に潜む「神気」を捉えることができる境地に達する。「神気」を捉え、そのものの本質が見えたとき、筆はおのずと動き出す。彼が描き上げた、写実的でどこか幻想的な動物や魚、野菜、草花…そこには、ときに儚く、ときに力強い「生」が溢れていた。」

愛媛県の寺に伝えられてきた《飛燕図断片》も公開。

応挙の「遊虎図」、虎を観ること出来ずに描かれているので猫っぽいのですが「白虎」は正面向きなので迫力あります。

惜しいのは岸岱の「群蝶図」が横壁にあり、可愛い小さい蝶なので観辛いこと。

せっかくの絵なのでガラスに入れて正面で見せてほしかった。

この美術館の監視員、今日は絵に近ずく人やメモを取る?人に注意していた。ある男性はまだ入り口の鶴のふすま絵観ただけで怒って帰ってしまった。

ヨーロッパでは写真までOKなのに、神経質すぎませんか。


現代の「林檎の礼拝堂」で知られる美術家・ 田窪恭治が制作を進めている白書院襖絵が大規模に移動されています。これがなかなか見ごたえあります。個人的にはブルーアンドホワイトの椿がいいですね。

近代洋画の先駆者・高橋由一が同宮に奉納した27点の油絵野中には当時の浅草隅田川が描かれている。

意外に立派だったのが巨大な絵馬、庶民の願いですね。

とてもキュートだったのが金比羅代参犬、、ランチと一緒に次回アップします。