<span itemprop="headline">キャバレー</span>
「キャバレー」といえばライザ・ミネリの映画、主題歌も強烈。日本版は前田美波里・草刈正雄のを93年に観ただけ。2階席で舞台が遠いし、内容がナチスなので楽しい印象ではなかった。
今回も2階席、若いお嬢さんたちは無邪気に盛り上がっていたが
~ (ー.ー") ンーー私は不安になる。怪しい仕事している男がコート脱ぐと
かぎマーク、ハーケンクロイツが表れる。
ぞっとする。ジュリーも昔コレで物議かもしたことがある。ロケットガールもスカート取り、ダルマ姿になるとハーケンクロツ。ここで手拍子していいのか?!
がぎ十字はヒンズー教、仏教などで古くから使われてきたが、ナチスドイツが使用し、残忍な大量虐殺のシンボルとなりドイツでは使用禁止。
ナチスは選挙で選ばれたのが恐い。主人公クリフが
反対しないと賛成したことなると言う通り。
最近は同じ舞台を観てもこちらの恐怖感が全く異なる。
政治に無関心でいるとこうなりますよという舞台なのだ。森山未來演じる主人公以外なんとかなるさと高をくくっている。
舞台のは2階建てになっていてその高い位置に、キャバレーらしい衣装のジャズバンド「Bannca」が陣取り、かっこいい音楽を提供。
作家志望のアメリカ人は列車でベルリンにやってくる。森川初めて観た時(岡幸二郎、黒木瞳と共演)録画だけれど凄く動きがいいと感心した人。はなまるの「ウォーターボーイズ」にもでていた。もうすっかり大人になって。
「レ・ミゼ」の山本耕二といい、子役が立派になるのを見るのはうれしいもの。
青年はキャバレーの歌姫サリー(フラガールの松雪泰子はよかったですね)やアパートの主人(秋山菜津子、劇団☆新幹線の舞台でも大活躍)たちと知り合う。秋山の役を以前、今陽子がやっていてさすがに上手かった。もっと彼女の舞台が観たい。調べたら、今はブロードウェイで主役オーデションに合格したのにその舞台は実現されなかったそうで。残念。シュルツもやってないのか履歴にない。私の記憶違いか?御存知の方、教えてください!
女主人シュナイダーは果物店のシュルツと婚約するのだが彼はユダヤ人。ドイツ生まれなので自分ではドイツ人と思ってるが早くも迫害が始まり女主人は婚約を解消してしまう。
サリーは妊娠、クリフはサリーとパリに行くことにするがサリーは堕胎し断る。ドイツ人の子でもないし?意味深。
サリーが「私は女優よ」というと周囲が嘲笑する、ブラックユーモアのようで。綺麗でスリムで頑張ってるのだが、大浦みずきだったらと勝手に考える。
ユダヤ人でホモのMCは「舞妓Hannn!!!」で大活躍の阿倍サダヲ。演出なのか毒というか、何か物足らない。