riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">母たちの村</span>



 録画していた本作を鑑賞。前にも本では読んだがあまりに悲惨で恐ろしい慣習に悲鳴を上げたくなる。お金持ちの少女はヨーロッパに留学して逃れることが出来るが。大体第2夫人とかがもう辛いが映画の中の女性はきりりと立派だ。

 関東は今年6月84歳でなくなりこの映画が遺作となった。今年は「ブラックダイヤモンド」「ホテルルワンダ」などの秀作を鑑賞出来た。

 超映画批評http://movie.maeda-y.com/movie/00749.htmによると「アフリカやアラブ諸国、アジアの一部では、現在でも女子割礼、女性性器切除を行っている。ひどい場合には膣口を縫合したりする。ろくに消毒も行われず不衛生な環境で行われる事も多く、手術が原因で亡くなる事も多い。生き延びたとしても、その後一生、排泄、生理、そして性交時などに苦痛を伴い、分娩時の死亡率も(母子ともに)大きく高まる。

 割礼などというと宗教儀式と思われがちだが(現地の人々もそう誤解している)、イスラム教にもキリスト教にもそんな決まりはなく、土着の慣習であることが明らかになっている。

『母たちの村』は、アフリカ映画を代表する83歳の映画作家、ウスマン・センベーヌが、この悪しき風習を痛烈に批判した劇映画だ。

映画は、4人の少女が割礼手術から逃げてくるショッキングな場面から始まる。彼女たちは、物語のヒロインであるコレ(ファトゥマタ・クリバリ)の所に保護を求めてくる。コレは、ある男の第二夫人で、これまで二人の娘を割礼手術の失敗で失っている。しかも、コレ自身も割礼の後遺症で自然分娩ができなかったため、帝王切開で生んだ末の娘に対して、かたくなに割礼を拒否したという強い女性だ。

そんなコレの事情を知っているから、4名の少女は彼女に保護を求めたわけだ。コレはそれを受け入れ、映画の原題にもなっているモーラーデを開始する。モーラーデとは割礼と同じくアフリカの古い風習で、「保護を求める人々に対して、全力で守る」こと。保護を求められた人間は、これを守らねば、罰があたると信じられている。周りの人々もモーラーデを行っている人物には、手を出してはならないとされる。割礼とモーラーデ、悪しき風習と良き風習の対立の構図になっているところが興味深い。

古い考えに凝り固まった男たちと割礼集団から、彼女はこのモーラーデの掟だけを盾に、危うい綱渡りで少女たちを守る。しかし、やがて男たちは、男尊女卑の慣習に保証された圧倒的な権力と、物理的な暴力により、彼女を追い詰めていく。やがてこの問題は、村中の男と女の対立へと進展していく。」

 カンヌ他で多数受賞している。深刻な話だがアフリカの女性の華やかな衣装や言動、音楽で暗くは感じない。

 コレの子は割礼拒否したためピラコロとさげすまれ結婚できないとか臭いとか決め付けられている。男の方が臭いとかすぐ反論がある。

 「お浄めだ」と割礼迫る女たちも恐いが村の人たちの見る中でそそのかされた夫がコレを打つ場面は自分もやられて痛く感じる。励ます女たちやけしかける男たち。意外な人物がとめに入るがその人は…

 インドでも持参金目当てに妻を殺すとか、先に夫が亡くなると妻をむりやり
後追いさせるという事もありなんという悪しき習慣だと憤慨してしまう。

 コレのような勇気ある女性の行動を描く映画である。

私がやらなければ仕方がなかったとコレが言う。  
 最後の唄も

 「女性たちは素晴らしい…」