riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">井上ひさし「円生と志ん生」</span>






こんな舞台も録画していたのをすっかり忘れていた。消さなくてよかった。とても良い舞台です。

先日朝日新聞朝刊大江健三郎の連載で井上さん追悼文に泣けます。


円生と志ん生の大連地獄巡り!

 国民的はなし家、円生と志ん生
うちひしがれた戦後の日本人を心底笑いで励ますことになるこの二人の大名人は、敗戦のときを満洲南端の都市大連で迎えていた。
ソ連軍の侵攻と同時に大連は封鎖され、日本国からは見捨てられる。
二人がふたたび祖国の地を踏んだのは、じつに六百日後のことであった。

 戦禍の街を命からがら逃げまどう二人のはなし家。巡りあうのは、まるで地獄のような情景ばかり。
住む家もなく、食べる物もなく、しだいに狂気をさえ帯びてくる二人が、最後に行き着いた場所とは……。

満州にいた軍隊の偉いさんは敗戦前にいち早く逃げ、現地の男たちは根こそぎ動員され、挙句の果てにシベリア送り、「人間の条件」その他で知りましたがこれは落語家から見たお話。

この名人の名前は知ってはいても聴いたこともない私。
それでも井上戯曲と俳優さんの熱演で大いに楽しむことが出来ました。


委託販売喫茶の場面で店番の女学生が読んでいたのは漱石全集。漱石が落語を愛していたことがわかり、落語家のふたりが尊敬される場面もおかしい。ふたりはそんなに評価されることをしているという意識もなかったのだ。漱石の時代、人気の噺家の落語を書き起こした新聞記事を掲載すると評判になったのだ。それで二葉亭四迷が言文一致体を編み出したという台詞もあったが、先日行った夏目漱石展でも同様な展示があったことと符合して嬉しくなってしまった。この女学生もやったひらたよーこがなかなかよかった。

ここの三代目、三代目~♪というの歌も楽しい

詐欺にあって一文無しになって炊き出しで命をつないでいたという。
その志ん生のボロを身にまとう姿、口にする言葉が敬虔な修道女にキリストの再来と誤解させてしまうという楽しいオマケつき。



娼婦が一般女性のかわりにソ連兵の相手を、
ボロと思われる品々の持ち主だった幽霊たちは…男たちが兵隊にとられた後、村を挙げての自決を逃れ、大連まで苦難の道を歩んだのにソ連兵に撃たれた女性たちだった。

子供を中国人に預けて死んだ女性たちの歌
♪涙浮かべて行ってしまった可愛いあの子の忘れもの、いとしい我が子の宝物

それがなくては寝られないおしゃぶりや人形を託された円生と志ん生

難民の方が♪最後の一人になるまで素敵な苦労しましょう。
最後に「あんなに遠かった日本がお上の考え方一つでこんなに近くになるとは、おかしくないですか」と言わせる。上層部に翻弄される国民

二人の戦後の活躍は出てこない、戦争の末路を描くのが眼目だから
作:井上ひさし 演出:鵜山仁
配役は以下の通り。
辻 萬長:六代目円生こと山崎松尾
角野卓造:五代目志ん生こと美濃部孝蔵
塩田朋子:テレジア院長ほか五役女優、声優。福岡県出身。文学座所属。
森奈みはる:オルテンシアほか五役ミュージカルオpラ竜馬
池田有希子:マルガリタほか五役
ひらたよーこ:ベルナデッタほか五役
朴 勝哲:ピアノ演奏

円生 終戦直前に、5代目古今亭志ん生と共に満州慰問に行ったが、戦後の混乱で中々帰国出来ず、非常な苦労をした。この体験から、帰国後は芸も人間も大きな成長を見せ、1965年から1972 年まで落語協会6代目会長を務めた。また、この間に俳優としても活動し、NHK連続ドラマ『おはなはん』、『天下御免』等に出演した

志ん生 長男は10代目金原亭馬生次男は3代目古今亭志ん朝(初代志ん朝は後の10代目馬生)。孫(馬生の娘)は女優池波志乃、義孫は俳優中尾彬、曾孫には子役山田清貴。

筒井 広志(つつい ひろし、1935年8 月26日 - 1999年3月 3日)は東京生まれの作曲家、小説家。娘のひらたよーこ。は歌手・舞台女優。劇作家・演出家の平田オリザは、ひらたの夫。

慶應義塾大学法学部卒業。大学卒業後、広瀬健次郎に師事し、作曲家としてCMソングやアニメの主題歌を中心に活躍。1964 年頃より江利チエミのアレンジャーとしてテレビの歌番組、舞台などで彼女の音楽活動を支えた。同じ慶應義塾大学小林亜星と組んだ仕事も多い(小林が作曲し、筒井が編曲するというコンビ)。代表的な作品としては、「ピンポンパン体操」(阿久悠作詞・小林亜星作曲・筒井広志編曲)やよみうりテレビびっくり日本新記録』のテーマ音楽等がある。

1981 年、『我等が宇宙永遠に平和なれ』で小説家デビュー。以後、『オレの好きなワタシ』などを発表した。自身の小説『アルファ・ケンタウリからの客』(新潮社)をミュージカル化した『シャボン玉とんだ宇宙までとんだ』(音楽座・横山由和脚本演出・土居裕子主演)は、日本のミュージカル史に残る大ヒットとなった。

  • 1986年 玉川学園高等部入学
  • 1987年 米国・ブラウンシティー高校奨学金留学
  • 1988年 米国・インタロッケン芸術高校演劇科奨学金留学
  • 1989年 米国・インタロッケン芸術高校演劇科卒業
  • 1994年 学習院大学哲学科美学美術史系卒業

人物・来歴 [編集]

池田有希子 アメリカ留学の経験を持ち、特技が英語全般・英語手話、タップダンスである。声質はハスキーボイス。父道彦の経営するアトリエ・ダンカンに所属している。ナインでの素晴らしい身体能力!