<span itemprop="headline">「隔離の記憶」朝日新聞より</span>
ロミジュリフランス版ミュージカルにもライ、ハンセン氏病の人たちが出てきています。英語、韓国語字幕なので違っていたらごめんなさい。
昔のハリウッドのキリストの映画にも登場していました。
日本では光明皇后が手当てしたと言う伝説があります。
今は治るこの病気、本当は感染力が弱いのに誤解され非人間的に親兄弟、故郷から切り離され閉じ込められました。
結婚しても妊娠したら中絶、男性は断種手術を受けなければなりませんでした。
亡き緒形拳が松下先生に扮したテレビ『豆腐屋の四季』 は未見です。
晩年、緒形拳に、わたしもそろそろ室原知幸さんを演じられる年齢になったのでは、という便りをもらった、と緒形がかねてから= 「砦に拠る= 」の映画化を構想していることをエッセイで明かしていた。これがかなわず残念です。
我が子がいないからであった子が「孫」
挫折した孫にはエールを送る。写真の藤田三四郎さん。三四郎さんは孫が三千人!
新婦春香さんがウエデイングケーキを三四郎さんの口に。
本名時男は名乗ることが出来なかった。
父親が大きくなったら「時の人になるように願い漬けた名前。今、時の人に。
七月(ななつき)にて生まれて拳(こぶし)がほどの生子いくらも泣かず死にゆきにけり
吾が堕しし亡き子を圓(まどか)と名づけつつこころに育て少女(をとめ)となしぬ
いまやライ予防法は廃止されたが、未だに多くの元患者(ハンセン氏病は完全に治る病気である。現在日本に、治療を受けなくてはならない患者はほとんどいない。今療養所に入所している人はほとんどすべて治ってしまった人たちである)は帰る家もなく、連絡すべき家族も持たない。
この本には後日談がある。松下先生の本はもともと一般受けしにくい。「絶版の松下」(笑)としても知られている。しかしこの本がもっとも「売れなかった」という話である。
ある先生のファンが、この本だけは、買うどころか手に取ることさえも拒否したという話を聞かされた。まさか本から感染すると思ったのではないだろうが、それほどハンセン氏病に対する差別が根深いということであったのだろう。