riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">大千秋楽組曲虐殺再演</span>


 
初演は来てくれませんでしたが再演は地方公演の大千秋楽にあたりカーテンコールも長かったです。
 
まず小曽根真のグランドピアノによる演奏が、素晴らしい。
 
もうテレビ放送を観た後ですけれど。テレビではあっという間に観終わりました!
 
学生時代に蟹工船など読み、映画も観ましたが舞台は初めてです。
 
しかもミュージカルのプリンスの井上芳雄、大好きな芸達者な高畑敦子の出演。
 
今も昔も警察、戦前は特高ですが、の残酷さ、
 
まだ29歳だった多喜二を、逮捕したその日のうちに残酷に虐殺。
初めてあの遺体写真を観た時は…
 
お母さんの慟哭、「さあ、起きてみんなのために働け」泣きながら。
 
そんなに官憲というのは人民のために働いた人を憎むんですね。
 
でも井上ひさしは敵であった官憲の気持ちまで動かし、組合作りを始める特高の話を作りました。さすがです。
 
同様に官憲に殺された川柳作家鶴彬の作品
手と足をもいだ丸太にしてかえし
 万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た
みな肺で死ぬる女工の募集札
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
2010年に死去した井上ひさし最後の作品で、官憲の 拷問 ( ごうもん ) によって29歳の若さで命を落としたプロレタリア文学の旗手、小林多喜二を題材にしたもの。2009年に初演され、その年の演劇賞を総なめにした。今回の3年ぶりの再演には、初演時と同じく演出に栗山民也、キャストも同じ顔ぶれがそろった。
 多喜二を演じる井上は、初演の時は初日4日前に台本が完成したことを明かし、「台本がギリギリだと言い訳がきくけど、今回そうはいかない。厳しさを感じます」と気を引き締めながら、「井上先生は(再演を)喜んでらっしゃいますかね。きっと舞台が始まったら、(天国から)毎日劇場に来てくださるんじゃないかな」と亡き劇作家に思いを寄せた。
 一方、多喜二の恋人役の石原は「先生がいらっしゃらないな、という寂しい思いもありますが、先生が命を削って書かれた言葉を大切に丁寧に伝えていきたい」と気合を入れた。
 
多喜二が読み上げるガリ版刷りに、
政治家の見通しはいつも杜撰(ずさん)である。軍幹部は威張っている割にはいつも勉強不足である資本家はいつも銀行口座の残高しか考えていない。補助金はたいていいい加減である。そして、こういった欲の皮を突っ張らせた連中をいつもお守りしているのが、官僚という名の高級役人であり、警察という名の番犬である。」
それは今の時代にも通じているのです。(笑)
また、歌詞の中に
「……絶望するには、いい人が多すぎる。希望を持つには、悪いやつが多すぎる。なにか綱のようなものを担いで、絶望から希望へ橋渡しをする人がいないだろうか……いや、いないことはない
 
高畑淳子井上芳雄山本龍二石原さとみ、神野三鈴. 舞台「組曲虐殺