<span itemprop="headline">あいちトリエンナーレ2013、都市が覚醒する</span>
左ヤノベケンジが、東日本大震災からの復興への願いを託して制作したサン・チャイルド、傷ついた顔の子供が放射能防御服(アトム・スーツ)を脱ぎ、手に太陽を持って空を見上げる彫像です。オアシス21から愛知芸術文化センターに入るとすぐわかります。巨大でしょう。右は教会のシャンデリア?、
2010年に57万人の入場者を集めた「あいちトリエンナーレ」が、本年開催されます。メイン会場は、愛知芸術文化センター、名古屋市美術館、日本3大繊維街の1つである長者町、岡崎市の4拠点。今回は建築をテーマに、ルイ・ヴィトンや青森県美術館で注目を集める建築家:青木淳さん、コンセプトアートの世界的権威であるオノ・ヨーコさん、TVでも話題になっているヤノベケンジさんなど多彩。会期中は鑑賞コース・観光を兼ねたコースが選べるバスツアーや、ふだん一般公開されていない歴史的に価値のある建築物などをガイド形式でまわる「オープンアーキテクチャー」も開催されます。現在、付近ではさまざまなアートの制作が進行中なので、8月の開催まではその作業風景も楽しめます。 愛知県文化情報センター
揺れる大地ーわれわれはどこに立っているか 場所、記憶、そして復活
言うまでもなく東日本大震災以降の現代美術を意識したもの。
75組の作家が参加、オペラに十数組のパフォーミングアーツのプログラム
大震災後初めて開催される巨大な国際展(横浜トリエンナーレ2011は大震災の直後で去ったがテーマはすでに設定されており一部の作品のみ対応)
津波で家を失った岡崎出身の写真家志賀理恵子
海辺の漂流物を「修復」してオブジェを制作する仙台の青野文昭
阪神大震災の跡地を撮影する米田知子
太平洋戦争の空襲を描く岡本信治郎
地下街の画材屋さんにオノ・ヨーコの作品を見つけました。
現在の外の空を「映し出しているテレビ画面。
日本に向けて希望のメッセージを届けてくれている。
文化センターの無料ちらしから。
一部撮影OKです!
被災したお店の床、右は壊れたたんすなどで車を製作。
避難所の段ボールで区切られた空間の写真を観て胸が締め付けられました。
続きます。
追記
実はこれが一番気になって観に行きました、ビルの外側にあるのかと…
名古屋の中心部に福島第一原発があったらどのように見えるのか。建築家、宮本佳明が国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」(8月10日~10月27日)で、福島第一原発をモチーフにした新作インスタレーション「福島第一さかえ原発」を披露します。メーン会場である愛知芸術文化センターの地下2階から地上10階までを使い、同原発のフォルムを描く展示です。
インスタレーションの素材は赤と黄のカッティングシート。巨大な吹き抜け空間がある同センターの床、壁、天井などに、幅5センチのテープ状にしたシートを貼り、福島第一原発の原子炉格納容器、原子炉圧力容器、炉心それぞれの断面線などを実物と同じ寸法で示します。鑑賞者はロビーや吹き抜けのバルコニー、ガラス張りのエレベーターの中など任意の場所から張り巡らされたテープを眺め、原発の大きさを想像することができます。
宮本は福島第一原発の建屋が同センターの建物にすっぽり入ることに着目し、インスタレーションを考えました。「原発」といっても、テレビやパソコンの画面でしか見ていなければ現実の問題として向き合うのも容易ではありません。そこでまず原発の大きさを体感してもらうのが作品の狙いです。
建築家の視点で原発の図面を検討し、わかったこともありました。例えば「建屋が格納容器を支えているのではなく、格納容器が建屋を支えていること」がその一つです。宮本によると、建屋自体はきゃしゃな構造で、その機能は作業のための内部空間の確保だけです。このあたりが「建物」ではなく「建屋」と呼ばれる理由なのかもしれません。
同センターの8階ギャラリーには、2012年に話題を呼んだ「福島第一原発神社」を展示します。「福島第一原発神社」は、同原発の建屋にアイコンとなる和風屋根を載せ神社として丁重に祀(まつ)るプロジェクトで、同年3月、橘画廊で発表。秋には、会津・漆の芸術祭2012(福島県主催)でも展示しました( 「原発神社」デザインの背景)。今回の展示が3か所目です。
宮本佳明(みやもと・かつひろ) 1961年兵庫県生まれ、87年東大大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。96年第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(共同作品)金獅子賞。現在、大阪市立大大学院教授。
御子さんはキッズ・トリエンナーレで製作して楽しめるようです。
会場の教会のステンドは北野タケシ作
色っぽい裸婦、チャーミングな顔!