<span itemprop="headline">海老蔵が五役相勤め申し候、通し狂言雷神不動北山櫻</span>
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今月は玉三郎ファンにとっては昼夜とも見逃せない内容です。
夜の部は生では初めて。
何回も観れば理解が深まるのでしょうが地方在住では無理です。
一幕見は千円なのに。
前は急な階段駆け上り天井桟敷に、でも今はエレベーターがあるから楽々です。人気演目で楽に近ずくと長蛇の列です。
「通し狂言雷神不動北山櫻」
始まって出てきたのはなんと口上人形、忠臣蔵のようです。
えっへん、えっへんと咳払いをして注目集めます。
有名なお芝居なのですが
『毛抜』と『鳴神』は独立した芝居として上演されることが多いので同じ演目のうちとは気がつきませんでした!。
「毛抜」はお姫様の毛が逆立つのはなぜかという謎を解く弾正、
お姫様はこの奇病のために腰入れ出来ないと嘆いています。
昔松緑の弾正を観て男女両方ともに手を出そうとする、でも嫌みのないじん人物に笑えました。
腰元巻絹の笑三郎は、はまり役、最後「び、び、び」と悪態付いて逃げていきます(笑)
若衆のほうももちろん相手にしません。
これも意識してみたのはテレビ中継・偉い上人が朝廷から使わされた美女にあえなく陥落するのです、そのセリフが結構あけすけで(爆) しゃくが起きたという雲の絶間姫、彼女は未亡人で色気たっぷり。 介抱する常任は今まで女性を知らなかったので 「お上人様~そこは乳じゃわいなア」てな感じで。 こうして彼女は龍神を解放し待望の雨が降ります。 だまされたと知った上人は…画像のような形相になって怒ります。 後半の鳴神上人の怒りは、「荒事」の手法で表現されます。上人の扮装は、鬘(かつら)を髪の逆立った「毬栗(いがぐり)」に変えて「隈取(くまどり)」をほどこし、衣裳は白地に火炎模様の描かれたものに「ぶっ返り」ます。また演技では、岩屋の柱を両手でつかみ片足をからませる 「柱巻の見得(はしらまきのみえ)」、岩の上で片手に切れた注連縄をつかんでの「不動の見得(ふどうのみえ)」、弟子の僧たちとの「立廻り(たちまわり)」、そして「幕切(まくぎれ)」には姫を追いかける様子を表現する「飛び六方(とびろっぽう)」など、「荒事」のさまざまな演技を見ることができます。 最後の不動明王はサービスなのかスペクタルこれは生で観たいシーンです。 海老蔵がラスベガスのショーにヒントを得たものだそうです。 破門されたという坂東薪車が市川道行と名乗って重要な役をもらっていてびっくり。 この日まで知りませんでした。来年は又もっと良い名を襲名するとか。道行は本名。 歌舞伎は実の親子でも映画などに出るときは親の承諾が必要で外国人も驚いてました。 道行は養父に無断で現代劇に出たので破門されたようです。 上人を酔いつぶし滝のしめ縄を切りけなげに頑張った玉三郎の絶間姫に乾杯。 玉三郎は私には外れがないのでもう他を観ないでおこうかと思うほどです。 |
帝の皇子として生まれた早雲王子(海老蔵)ですが、陰陽師の安倍清行(海老蔵)が、王子が帝位に就けば天下が乱れると占ったため、即位したのは陽成天皇でした。陽成天皇は、女子を男子に変える「変成男子(へんじょうなんし)」の行法によって男子として生まれた人物で、その行法を行ったのが高僧の鳴神上人(海老蔵)でした。 早雲王子は陰謀策略で天下を奪おうとし、その陰謀に乗せられた鳴神上人が、龍神を北山の滝壺に封じ込めてしまったので、世の中は旱魃(かんばつ)に見舞われます。雨乞いの儀式に用いる小野家の重宝の短冊も、早雲王子の一味に奪われてしまいますが、文屋豊秀の家臣、粂寺弾正(海老蔵)の働きで短冊は無事取り戻されます。一方、勅命を受けた雲の絶間姫(扇雀)が、鳴神上人の庵で行法の秘密を聞き出して龍神を解き放ったため、雨も降り出し、早雲王子の陰謀は失敗に終わります。そこへ不動明王(海老蔵)が降臨、早雲王子の悪心と、雷となった鳴神上人の執念を鎮め、世の中は再び平穏を取り戻すこととなりました。