これも日本人にはタイムリーな映画「タクシー運転手 約束は海を超えて」
韓国映画を映画館で観たのは2年ぶりです。
名優ソンガンホの映画も何本も観てきましたが最近の怖い王様の役の映画は録画鑑賞。
愛嬌が役者には大事です。
↑を観た時最後拍手が起こりましたが今回は隣の女性たちが大泣きでした。
最後の方はあり得ないような展開ですが必死の彼らですから。
昨日は満席で一番前で観る羽目になりましたがそんなこともすぐ気にならなくなりました。
始めは主人公のちょっと軽いおじさんに笑わせてもらいますが実は彼は男やもめで懸命に一人娘を育てているひと。
その彼も光州事件を目撃し光州で出会った人々の行動で変貌していきます。
新聞、テレビでは政府や軍の暴政、暴行を報道しない、
これって今の日本ではありませんか。
辺野古や詩織さんの事件、ほとんど報道しない。
ドイツ人や韓国の記者、一般の人々の勇気、抵抗のあり方に
日本人は何やってるのかと思います。
恐ろしい軍事政権、軍隊と闘う民衆。
軍人の中にも見逃そうとする人物も描かれます。
軍隊は絶対国民を守らないのは満州に庶民を置き去りにした
日本の関東軍観ればわかります。
偉いさんは真っ先に家具、食器まで持って逃げます。
暮らしの手帖の戦争の記録で最初にそれを知りました。
命からがら本土に帰った人は上官の家に行ったらそれがやあった、庶民は財産どころか、子供や赤ちゃん、女性を見殺しにせざるを得なかった。
生き延びた人たちは被害者なのに、苦しむ。
光州事件の「赤扱い」に日本の非国民、赤攻撃を思い出します。弾圧者には便利な言葉です。
冷静になって歴史を学んで欲しいのですが。