<span itemprop="headline">アイーダと王家に捧ぐ歌</span>
戦争で捕虜や奴隷になる辛さ、悲しみ。殺されたりレイプされたり、炭鉱などでの強制労働(日本でも韓国、中国などの方にやらせましたね、あまりに悲惨な話で。今連載中の世界11月号などで野田正彰「虜囚の記憶を贈る」は読むだけでも胸がつぶれる思い)…冒頭の場面は今も繰り返される悲劇です。今回はそれが強く感じられました。数年前から何を見ても戦争や難民、貧困の残酷さにつながります。・°°・(>_<)・°°・。
「ウーマン・イン・ホワイト」で07年の観劇は全て終わりと思ったのですが
演劇ブログのおとみ様に刺激され、公演終了間際に駆け込んでしまいました。ネットで数日前に取れちゃったんです。最近はもうは四季の予約をすることもなく駆け込みばかり。
アイーダといえばヴェルディ「凱旋行進曲」の旋律が超有名でサッカーにも使用され中田もお気に入りなのでご存知の方も多いでしよう
2003年でしょうか。宝塚がこのアイーダを「王家に捧ぐ歌」として新たな脚本、音楽で1本上演するとは聞いたときなんて無謀なと思いました。でもその年のミュージカルベストワンになりテレビと中日劇場で観て宝塚を見直してしまいました。主役3人湖月わたる、檀れい(武士の一分でも綺麗でした)、安蘭けい驚くほど良かったです。
オペラは美しい音楽、歌唱を重要視し、脚本は三面記事の話が多い。アイーダも主役三人は書き込まれていません。でも四季、宝塚版は脚本にも感動できます。
宝塚版は 「エジプトと敵対するエチオピアは、ラダメス将軍率いるエジプト軍によってまさに崩壊状態であった。しかし捕らわれた王女アイーダにラダメスは心惹かれ、彼女を助けるために許婚のアムネリスの侍女とする。最初は敵国の将軍であるラダメスの求愛に反発していたアイーダだったが、すべてを賭けて愛を貫く彼を次第に受け入れていくようになる。しかし、二人の関係を知ったエジプト国王やアムネリスが、当然それを許すわけはなく……。古代エジプトを舞台に、エジプトの若き将軍ラダメスとエジプト軍に捕えられ奴隷となったエチオピアの王女アイーダとの悲恋を、華やかにドラマティックに描く。」
四季アイーダhttp://www.shiki.gr.jp/applause/aida/
四季版はディズニーミュージカル、エルトン・ジョン作曲、ティム・ライス作詞。大好きなジーザスやエビータの作詞もしてます。
宝塚版観た頃、一度四季版アイーダを観ている。
序幕と終幕は美術舘好きの私にはたまらない。静寂で美術品の持つオーラで満たされている空間にたたずむのは劇場とは又違う至福の時間。
影絵のようなナイル河岸の木々の描写はナイル河クルーズや河の中州のホテルなどを思い出させてくれる。エジプトに旅したのは幸せでした。
衣装・装置は現代的で洗練されている。垂直の円形の巨大浴場には誰しも度肝抜く。
評判通り2人の王女の成長記。
ファッションや美容、ラダメスとの恋愛、結婚で頭が一杯だったエジプト王女のアムネリス、ところがラダメスから贈られたアイーダこそが彼の愛する女性だと分かり皮肉で辛いことであるがそれにより彼女は飛躍的に成長する。
アイーダもラダメスと愛しあいながらも国家再興への思い、民への思い、毅然とした反抗心を失わない。
アイーダ役は大阪でアンサンブル1枠で目が離せなかった今井美範。パワフルで素晴らしく似合っていました。
ラダメス渡辺正も素顔とは大違いの濃い顔で適役。
ゾーザーは懐かしい飯野おさみ こんなに歌唱力あったのかと。
大阪では吉元和彦、ウエストサイドでチャキリスの役をしたときから好きです。かっこいい(V^-°)イエイ!