<span itemprop="headline">海峡 2</span>
いいドラマでした。辛く悲しいのにさすが脚本がいいですね。見終わったときのカタルシス。
ヒロインの父役中村敦夫がちょっとしか出てなくて残念。
「こんな戦争は勝てるわけはない」と言って列車から引きずりおろされた重病の父。
少しでもでも厭戦的なことを言ったりちょっとした態度でも非国民呼ばわりしすべてを問答無用に断罪。憲兵でも隣組みのおじさんでも。神風が吹いて勝てると信じ込まされていた人たち。
食料も燃料もなしで精神論だけで闘うことを強要された。だから現地調達でアジアの人を苦しめた。
男は国民服、女はもんぺでないと「それでも日本人か」と責められる。パーマをかけていたり振袖など着ていたら大変、袖を切れと迫られる。
美輪明宏が残り毛糸で編んでもらったカラフルなセーターか何かを友人だったか、本人だったか着ていると散々軍人に殴られた話をしていた。 すべてがカーキー色。きれいなものはご法度。それまでの日本は大正ロマンの残り香りがあったが文化どころではなくなった。
戦前も戦後も日本人のアジアの人に対するどうしようもなく醜い差別感を小山明子扮する姑がよく出していました。
親戚をたらいまわしのように放浪、本家分家の差別。本家の怖いお嫁さん役、内田淳子うまいです。
主人公は立派なお嫁さんの鏡のような人で二人の男性に深く愛される。
眞島秀和は憲兵時代の厳しい顔とその後の優の対比がうまく出ていた。
志願という名で日本兵とされた朝鮮人。後にも韓国、日本双方から責められる理不尽。
「美しい夏キリシマ」「フラガール」「ニワトリはハダシだ」にも出演しているそうだが知らなかった。
カササギの話は泣かせますね。織姫と彦星をあわせるためにみんなで並んで橋を作るがあまり長く飛べないカササギだという、全編を貫くモチーフになっている。
時は違うが2人の男性の「あなたを守ります」の言葉があれば耐えることが出来る。
なかなか日本人男性は妻との会話が下手な人が多いので女性はこういうドラマや宝塚、韓国ドラマにしびれてしまうのでしょう。家族でも恋人でも言わなれれば気持ちは伝わりにくい。
戦争すればいつも最初に犠牲になるのは女性、子供です。イラクでも。
このドラマは「サラエボの花」に描かれているような集団的性犯罪は出てきませんが満州から引き上げてくるときにロシア兵の犠牲になった女性もいます。その前にアジア女性が日本兵に蹂躙されました。
久しぶりに美保純の姿を見ました。気のいいおかみさん役。
のだめでハリセン演じた豊原功補はその夫役で主役の二人を助ける。
元大学教授の古着屋に犬塚弘
演出家は大地の子と同じ岡崎栄で上川隆也も出ている。
銀粉蝶は女性ローマ教皇の舞台で拝見
長谷川京子はイ・ビョンホンの映画「美しいよる残酷な朝」で見た。
下はウィキペディアより
2007年6月に行われたカンヌ国際映画祭で、カンヌ国際映画祭 審査員特別グランプリを受賞した映画監督河瀬直美には、次回作『土日風水(仮)』の主演に指名されるとともに「テレビなどで見る演技はまだまだ評価できない。心を入れて形にしているとは思えない。私は生身に鋭く切り込んでいく」と発言された[1]。
2007年11月7日に都内のNHKで行われた同局スペシャルドラマ『海峡』の記者会見にて取材陣から「長谷川さんの演技をどう思いますか」と脚本家ジェームス三木に質問が飛び「まあ決して上手ではなかったけど、今回の作品で演技派になってくれたと思うよ」と答えた[1]。
写真は豊田・水源桜並木公園の枝垂れとさくら亭の活花 しだれ桜はまだ早すぎました。