<span itemprop="headline">スペシャルドラマ海峡</span>
皆さんはこの評判のドラマ海峡をご覧になりましたか。私はようやく再放送で見ています。今夜は最終回です。DVDにもなったそうです。女性の心をつかみしかも日本の植民地支配の残酷な結果がわかりやすく描かれています。
敗戦直前からの日韓を舞台に、長谷川京子演じる日本人女性・吉江朋子と、眞島秀和演じる韓国人青年・朴俊仁とが、海峡を隔てて貫いた愛と希望を描いた作品。長谷川さんは、終戦の1945年から30年間の吉江朋子の人生を演じた。
公式HPはhttp://www.nhk.or.jp/drama/kaikyou/html_kky_midokoro.htm
作者はさすが満州からの引き上げ体験を持つジェームス三木です。
憲法に男女平等を盛り込むのに尽力したベアテさんの舞台「真珠の首飾り」
わらび座舞台「つばめ」「ドクトル長英」も書いている。
大河ドラマでも御活躍。
日本はすでに明治初年から士族の不満をそらせるため西郷隆盛らが征韓論を主張、1875年には朝鮮沿岸で海軍演習や海路測量を行い江華島事件をおこし不平等条約を押し付けた。日本がアメリカにやられたことを隣国にするとは。
日清戦争後の1895年には反日派の韓国王妃ミンビ(明成皇后)を虐殺した。http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/18615462.html
1910年に韓国を併合した日本は韓国の土地や言葉、氏も奪い、天皇の赤子として戦争や強制労働に駆り出した。日本へ行けば働きながら学校に行けるとか、だまして優秀な少女たちも三菱の軍事工場で働かせたりした。
http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/19677320.html
1919年の3・1独立運動の弾圧や関東大震災の時の虐殺もありました。
戦後にB、C級戦犯として処刑された人たちもいる。
恩給も与えず、差別は続き困難を極めた生活。朝鮮戦争。祖国分断と大変な苦難、茨の道を歩ませてしまった日本。
朴青年の朋子に対する真摯な愛の誓いも涙さそうがそれ以上に
「私たちの祖国を奪い、踏みにじっただけでなく日本人も何百万もさまよう地獄の苦しみを与えたのは誰ですか。みんなの幸せを奪ったのはだれですか。」の言葉が胸に響く。
朴青年の母役は私の贔屓韓国俳優チョン・ドヨンの「初恋のアルバム 人魚姫のいた島」でも母役をやった俳優コ・ドゥシム韓国俳優さんは作品ごとに別人のよう。
作者のことば…ジェームス三木
ハンカチ王子とかハニカミ王子とか、昨今は王子ばやりである。
私はナニ王子かと家人に訊ねたら、あなたはオウジではなく、オジイですといわれて意気消沈した。
演出の岡崎さんは、私よりもっとオジイである。ふたりのオジイが相談して、しびれるようなメロドラマを作ろうと企んだ。まだホルモンが騒いでいるぞと、世に知らしめるためである。
実在の女性の悲恋物語だが、周辺の人物はデフォルメもしくは創作した。」
演出のことば…岡崎栄
まず、このドラマはジェームスさんの強靭な意志で実現したと実感しています。なにしろ終戦後30年を73分3本に押し込むのですから、生半可な力技では成立しない。まあ、こういう作家はそうやたらにはいませんね。
演出はそれに多少の肉づけをし、あとは俳優の演技を最大限に高揚させ昇華させるだけ。主演の京子さん、新人と言っていい眞島君が見事に応えてくれました。さださんの主題歌も素晴らしいし、渡辺さんの音楽はこの上なく美しい旋律でドラマを盛り上げてくれる。
津川さん、橋爪さん、敦夫さん、小山さん、銀粉蝶さん、そして韓国を代表するお母さん役者さんコ・ドゥシムの演技は見物です。犬塚さん、豊原さん、美保さんの熱演もしかり。上川君とは「大地の子」「少年たち」以来の一緒の仕事でしたが、確実に成長してくれていたのがまた嬉しかった。