<span itemprop="headline">義経千本桜</span>
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「義経千本桜」の素晴しさは、チケットが即、完売したことでも皆さんよくご存知だったんですね。
「義経」といっても彼は主役ではなく狐忠信の話。
このキツネは千年生きたキツネの夫婦の子供で、鼓とされてしまった親を慕う姿が見せ所です。
「鳥居前」「吉野山」「川連法眼館の場(四の切)」
忠信を海老蔵、静御前を「鳥居前」では春猿、そして「吉野山」と「四の切」では玉三郎
こんなに出てくれるとはラッキー♪
「鳥居前」の海老蔵の荒事。段治郎の義経は憂いがあって立派。
「吉野山」静と忠信がお雛様のように並ぶ場面はありません。主従ですから。
玉三郎はこうして新しい試みをしてくれるからうれしい。
先日のハイビジョンでも中国の女形梅蘭芳が新しいことを作るときの賛否両論ある中の梅先生の苦しみはどうだったのか聞いていた玉三郎。
先覚者は風あたりが強いがこうでなくてはつまりません。
勇気もって開拓してくれる俳優は頼もしい。
満開の吉野山の桜の舞台、この派手さ加減が歌舞伎らしくて豪華絢爛。
清元でなく竹本連中。
吉野川の滝車が綺麗!そして上手の書割が開くと奥から静御前が堂々と登場。
なんと言うあでやかさ。衣装も常とは違う。こだわりの玉三郎。
時折姿を消す忠信は静が鼓を打つとさそわれて出現する。
文楽のような狐の人形が出てきて静を手伝うのが可愛い。
「四の切」は狐忠信の一番の見せ場、筋書きには猿之助が心配そうな顔で海老蔵を指導している写真が載っている。
鼓をもらって喜び踊る狐忠、猿之助お得意の演目だった。
この場面は変化があって歌舞伎初体験の方も楽しめます。
宙乗りに花吹雪で拍手喝采。やりがいがあることでしょう。
3階席で鑑賞。