riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">『日本振袖始』</span>


今頃ですが【九月秀山祭大歌舞伎】の感想の続編です。





『鳥羽絵』 富十郎丈と息子鷹之資共演の踊り。鼠のぬいぐるみの鷹之資君の可愛い事。演じてる本人は視界が遮られて難しいでしょうね。富十郎丈、お幸せ。

『日本振袖始』
振袖の起源の説明はこちら
http://www5b.biglobe.ne.jp/~kabusk/shasin34.htm




八岐大蛇退治の話です。玉三郎の舞踊集の大蛇(オロチ)をテレビで見たことがあります。

玉三郎の舞台は義太夫、お囃子の演奏も聴きもの。
鏡花作品でハープ演奏があったときはうれしかったです。

いけにえにされる稲田姫福助が出てセリフを言うと笑い出す団体の女子短大生!
男性教師は何も注意しませんでした。
「これみんな男性なの?」というのはまだ可愛いけれど、携帯開いたりおしゃべりしたり賑やか過ぎました。こんなの初めて。高校生の団体のほうが可愛い。


玉三郎ははじめ美しい岩長姫の姿で登場しますが甕の酒を飲み、酔うにつれて鬼のように変身していきます。八つの壺の酒を飲む姿もそれぞれ工夫凝らし鬼気せまります。その表情は刻々と変わっていき目が離せません。玉三郎娘道成寺の最後のキッとなって見栄をきる顔は素晴らしいのですが、それが今回は一舜でなく延々と続いていくのです。これは見ものでした。

そして後シテの分身従えた大蛇の恐ろしいこと。

信濃路紅葉鬼揃」「夜叉ヶ池」とよく似た部分があります。
毒酒の入った壺は17年ほど前、玉三郎が舞踊集を作ったときにときに制作したものだそうだ。以下は玉三郎HPより。
古事記に出てきます器などの時代考証を忠実に表すのは大変難しく、2000年以上前のお酒の壺といいますのは時代によって形が違うそうです。その時に映像に残るということで映画の装飾を担当していたスタッフが、時代考証をして舞台で使用しても壊れない現代の素材で作って下さいました。外側の装飾は古色蒼然とした雰囲気が出ております。」

蛇身がうねるように、染五郎の素盞鳴尊(綺麗!、どなたかが衣装もその時代のでなく紅葉鬼揃と同じと批判されてました。)に襲い掛かる。素盞鳴尊が勝つのはどなたも御存じだが大蛇の動きがあまりに見事なので、主役は誰が見ても玉三郎。失礼しました。

「盛綱陣屋の早瀬の役は仕事が少なく自分の意思表示をするところも短いのですが、「盛綱陣屋」のご主人の妻であるという事を改めて感じました。舞台の上では主人と会話を交わすこともありませんし、こういうお役も久しぶりに演じさせて頂き役作りを改めて感じることができました。」HPより。


竜馬がゆくの写真です。記事はこちら
http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/folder/897110.html
染五郎の竜馬と亀ちゃんのおりょう、あの信玄が!