riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">灼熱の女流画家桜井浜江と大道あや展</span>





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今年一番衝撃受けた美術展は 桜井浜江展でした。

前から一度訪れたかった 三岸節子美術館で開催と知り、出かけました。その後最終日にも鑑賞しました。
同じ美術展2度観たのはモリスと桜井浜江ぐらいです。
そのぐらいインパクトがありました。

特に第2室の晩年の大作には圧倒されました。

98歳での絶筆となった富嶽などとても画集では表せません。
これほど現物と写真が違う絵を知りませんでした。

「200号の大キャンバスに激しくマグマを噴出する富士を描き、画面全体に、ほとばしるエネルギーが人を引きつける。」

日曜美術館よりhttp://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/291_20176.html

紫系の「花」「トルソー」「波浪」どれも独創的なフォルムで、茫然とするぐらいです。

太宰治の「饗応夫人」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/291_20176.htmlのモデル。

遠慮会釈のない図々(ずうずう)しくお客!
「目つきをかえてお勝手へ小走りその興奮と緊張とあわて加減は、いじらしいのを通りこして、にがにがしい感じさえするのでした」わかりますね。

高村光太郎と智恵子も思い出します。

芸術家には邪魔されたくない大事な時間が必要なのに。

一宮三岸節子美術館はエントランスに彼女の彫像があり水の流れもある立派な趣のある美術館です。

奥の蔵の中には彼女のアトリエの再現もあり、お若い時の凛々しい写真やパレット、筆、壺、ガラス製品、着物、イス、絨毯など、どれも大変興味深いです。

半田市の旧カブトビール工場に再現された杉本健吉のアトリエも記憶に残っています。
http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/folder/916875.html

帰りのバスは絶景の濃尾大橋で信号待ちするのです。

みっちゃんのブログにその写真あります。



三岸節子、桜井浜江は、当時絵を描いたぐらいなのでお嬢様出身。
でも社会はまだまだ封建的なので苦難の道であったようです。


展覧会ピックアップより
http://www.dnp.co.jp/artscape/exhibition/pickup/0809_45.html

 壮大なスケールの作品を描き続け、三岸節子と共に女性洋画家の先駆者として活躍した、桜井浜江(1908~2007)の回顧展を開催いたします。桜井は山形県の代々地主の家に生まれ、女学校を卒業後、縁談を断ると家で同然で上京します。画家を志して1930年洋画研究所で里見勝三らに学び、フォービズムの洗礼を受けます。独立美術協会が設立されると第1回展から出品し、以後、毎年出品を重ねました。初期の幻想的な作風を経て、戦後、余分なものをぎりぎりまで排して対象の存在感を高めた「壺」の作品により評価を得ました。
 本年は桜井浜江の生誕100年にあたります。代表作35点を展示し、絵に生涯をささげ格闘し続けた画家の、強靱なる油彩画の世界をご紹介します。



映画になった女性画家には、アルテミシア、カミーユ・クローデル上村松園がいます。


日本初のイコン画家山下りん、イタリアで活動したラグーザ玉にも関心があります。

今日ちょうど原爆の図の丸木伊里さんの梅の絵が何でも鑑定団に出ました。
奥さまで共同制作者の丸木俊さんは子供の時読んだ文学全集の挿絵も書いていて親しみと尊敬を感じています。

原爆の図については
http://plaza.rakuten.co.jp/ribon5235/diary/200708090000/
また、秋に丸木位里さんの妹の大道あやにも行きました。

この高浜市やきものの里かわら美術館は水辺のある焼き物の庭があります。
トイレには愛嬌のある鬼瓦のパッケージのトイレットペーパーがあります。
最後の写真はレストランのお皿、同じ柄だったかな。

以前のあやさんの記事
http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/25519621.html

あやさんは60歳から絵を描きはじめて「ねこのごんごん」(福音館)ではじめて絵本を描き、翌76年「こえどまつり」(同上)では世界絵本原画展・優良賞を受賞。ねこのごんごん復刻してほしいです。

「しかけ花火」の様々な花火と水面下の魚たちの大作!、
家業であり大切な家族を失う元になった花火。