riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">泣けます、富十郎親子の「勧進帳」</span>


昨夜 富十郎親子の勧進帳、弁慶・義経 のドキュメント、観ました。
勘三郎勘太郎七之助 の幼い時はテレビでよくやってますがこのお二人は70才も年が離れた親子さんです。

富十郎「精神を教えておきたい、どちらの手が先なんて言うのではなく、心が備わっていれば、自分の心で勉強して進んでいきます。技術より先に心を伝えたい。それには自主公演でなければならない。」

30年前の躍動感あふれる、富十郎丈の弁慶、三島由紀夫が「実にブリリアントという言葉がふさわしい。輝きがある、しかも情感がある、演技の細目が豊かである」と激賞。

勧進帳ってしばしば上演されるので「安宅関」をもじり「またかの関」といわれるほどであんまりです。子供の時に観た記憶がありますが、大人になってはさっぱりです。

玉三郎義経も見逃したくらいです。

先日も観劇が心にとても良い、生きる力になるというような記事がありました。明日は久しぶりにミュージカル観劇、初めての<font coloミー&マイガール有名な作品で宝塚版も当地方に来たのに観たことがないのです。歌唱力の高い人たちの主演なので楽しみです。

息子さんの 大ちゃん(鷹之資) は素直でいかにも愛されている感じです。
徹子の部屋で見せてくれたいかにも妹が可愛いという雰囲気もこちらも幸せ気分になります。

先日、ブログ公開している女性が二人の男の子を虐待しているのを見て本当に悲しかった。映画 「遠い散歩」 などもあります。

そんなに愛せないのなら預けた方がいいのかも、惨事が起きない前に。

私は何でものめりこむタイプなので子育ても毎日の成長が面白かったのです。
勿論、いらつくこともあったでしょう。パートナーの助けが必要です。
大昔は共同で子育てしたらしいのでよかったけれど今は母子の密室が多いから。

人間国宝富十郎さんの素顔の立派さ、優しさ、踊りは天才、口跡や間の取り方もさすがです。

能の義経は子役が演じますが歌舞伎では初めてでしょうか。
富十郎丈はお年で階段上がるのもつらそう、舞台で膝をつくのも、大変ですね。

大ちゃんは緊張で涙が見えた時もありこちらもうるうるです。

歌舞伎界は御曹司でなかったり早く親がいなくなるとシビアです。

玉三郎 から教え受けてそっくりに綺麗な七之助は「歌舞伎界がみな仲良くなってくれればもっと発展するようなことを「演劇界」で言ってますが、狭い世界でいがみ合ったら大変でしょう。

いつも共演者が限られていたり、噂は聞こえてきます。

富十郎さんはお若い時に 今の坂田藤十郎武智鉄二の「武智歌舞伎」に参加。
扇雀だった頃、映画界でも御活躍。

武智鉄二「黒い雪」 は数年前、映画館で見て日本が占領されていた時代を描いていて、深い印象受けました。当時はヌードが騒がれたようですが。



写真は昨年観た 『鳥羽絵』

『鳥羽絵』 富十郎丈と息子鷹之資共演の踊り。鼠のぬいぐるみの鷹之資君の可愛い事。演じてる本人は視界が遮られて難しいでしょうね。富十郎丈、お幸せ。


以下は引用です。
歌舞伎の人間国宝中村富十郎が27日、東京・東銀座の歌舞伎座で、自主公演「矢車会」を13年ぶりに開く。来月、傘寿を迎えるのを記念し、「勧進帳」の弁慶に79歳で挑戦。10歳の長男、鷹之資が義経役で共演する。(多葉田聡)

 関守の富樫相手に一歩も引かず、義経と共に関所を通過しようと奮闘する弁慶は体力的にも大変な役。七代目松本幸四郎が1943年に73歳で演じた映像が残るが、今回の挑戦はそれを上回る。富十郎は「世阿弥の『初心忘るべからず』ではないが、今まで弁慶を演じた経験を生かしながら、初心に帰って一生懸命やりたい」と意気込む。

 「古典の芸は年をとればとるほど分かると言うが、なるほどと思う。まず先輩にあこがれ、まねをし、追いつこうとする。『さて、自分の個性は何だ』と問いかけ、富十郎として何を見ていただくかは、これからの課題。その意味で、80歳の初心なんですよ」

 10歳での義経挑戦も異例だが、「勧進帳」の元である能の「安宅」では子供が演じる役。鷹之資には「伸び伸びと少年らしく」と願う。

 「花道を歩くのが一番難しいが、能の片山九郎右衛門先生(人間国宝)に足の運びなどは厳しく習っている。あまり芝居をしないで、声を張り上げてほしい」

 鷹之資は「もう、せりふは覚えた」と言って、一部を披露。「舞台に上がっても、あまり緊張しない」と頼もしいところを見せる。

 昼の部の「勧進帳」では富樫を中村吉右衛門が演じるほか、夜の部で富十郎親子が踊る「連獅子」には中村勘三郎中村橋之助が出演。中村芝翫富十郎の長女、渡辺愛子と「雪傾城」を踊るなど、豪華な出演者が顔をそろえた。
立派な顔

明晰な口跡と、きっぱりと鮮明で美しい動き。間のうまさ。『石切梶原』の梶原平三など、十五代目羽左衛門系の颯爽とした芸も出来れば、松緑から継承した『盲長屋梅加賀鳶(めくらながやうめがかがとび)』の道玄のような世話物の写実的な芸も自家薬籠中のものとしている。踊りに関しては天才級で、若いころから『船弁慶』『二人椀久』など数々の名舞台を残してきた。近年は渋く抑えた芸で『沼津』の平作など情の深い老け役も演じている。