<span itemprop="headline">「注意細心阿修羅を抱く」と大逆事件</span>
朝日夕刊「仏像日和」2010.1.6
海老名和明さんは文化財輸送の第一人者
「澄んだ目でした。もっとも、じっくり見ている余裕はなかった 」 作業の前に手を合わせる。「よろしくお願いしますというあいさつ。祈ったらだめなんです。完全な自信を持ってやらないと怖くなる」
細い腰が精一杯張り出しているあたりに薄い和紙を幾重にも巻いた。足元は5本指靴下。手袋は「繊維がこすれると像を痛める」のではめない。
思った以上に細い6本の腕をどうやって固定しようか。最新のギプスも研究。結局、雨どい状の支えを作ってケースに固定、「素材や装置を考えている時間が楽しい」、そうでしょうね。
「マニュアルのない仕事が性にあったんです」
「マニュアルのない仕事が性にあったんです」
この「ニッポン人・脈・記」はこの「仏像日和」の後、「差別を超えて」「神と国家の間」に。
「神と国家の間」
古河力作は26才で大逆事件に連座して絞首刑に処せられた。
「貧困、生存競争、弱肉強食の社会よりも自由・平等・博愛・相互扶助の社会を欲す。戦争なく、牢獄なく永遠の平和、四海兄弟の実現を望む」花づくりを愛しこんなやさしい思想を持つ人が！
古河力作は26才で大逆事件に連座して絞首刑に処せられた。
「貧困、生存競争、弱肉強食の社会よりも自由・平等・博愛・相互扶助の社会を欲す。戦争なく、牢獄なく永遠の平和、四海兄弟の実現を望む」花づくりを愛しこんなやさしい思想を持つ人が！
