riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">上野千鶴子× 森村泰昌対談</span>





昨夜間違えて途中アップしてしまいました。
ポチ下さった方、すいませんでした。



有名な絵画や写真の人物に扮(ふん)して自分自身を撮影する「セルフ・ポートレイト」と呼ばれる手法で世界的な評価を受けている美術家・森村泰昌さんの大規模な個展の上野千鶴子× 森村泰昌対談 に参加しました。




7月31日の森村さんの講演は美術館に着いたらもうその入場券がなくがっかり、朝の家事など後回しにするべきでした(泣)

森村さんがセレクトした映画祭や硫黄島の星条旗 に関連するワークショップ「あなたはどんな旗をかかげますか」 もありました。

9月4日の対談には是非と開館と同時に入りました。
まさか12時まで並ぶ羽目になるとは。

対談は二時からなのでお昼はと言うとレストランは満員。駐車場のかなたにあるレストランまで行く羽目になり鑑賞する時間はあまり残されていませんでした。

7月31日に時間かけて見ておいてよかったです。
現代美術は絵や写真だけでなく映像があるので鑑賞に時間がかかります。
4時間かかったと言う女性もいます。それだけ内容が充実していました。

特に三島由紀夫やレーニン、(釜ヶ崎で現地の方々に百数十人も集まってもらい撮影)チャップリン に扮しての演説!
その時の様子はこちらです。
森村泰昌ー「なにものかへのレクイエムその1






「海の幸」はあの硫黄島が舞台です。森村さんのお父さんらしき方がヒマワリなどの花を持って海辺を歩いて行くと、モンローが現れて、あの有名な白いドレスが血ぬられて…それを海で洗って男は白旗にします。

三島由紀夫に扮しての演説、ちょっと可愛らしい三島です。





静聴せよ。
静聴せよ。
静聴せよと言っているんだ。
静聴せよと言っているのがわからんのか。

私は、あなたがたに、このような状況下で話すのはむなしい。
しかしながら私はこの日本の文化というものを、
この日本の文化を頼もしく思っているんだ。
しかし日本の政治は政権争いの謀略、私利私欲に走り、
芸術もまたマスコミに踊らされ、流行現象の片棒をかつぎ、
世界戦略とやらにうつつをぬかし、コマ―シャリズムと売名行為、
経済効果が価値とばかり、精神的にからっぽに陥っている。

静聴せよ。
静聴せよ。
静聴せよと言っているんだ。

日本の根本がゆがんでいるんだ。誰もそれを笑っているだけだ。
それでだ。昭和45年11月25日、なにが起こったかだ。
1970年だ、万博ではないぞ。

東京新宿、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地東部方面総監室、そうだよ、
ここは戦後の戦犯に判決が下された、
あの東京裁判の場でもあったのだが、
そこにひとりの男が自らの死と引き換えに乱入し、
ヤジと罵声のなかで演説した。

おまえら聞けえ。聞けえ、
静かにせえ、話を聞け、
男一匹が、命をかけて諸君らに訴えかけているんだぞ。
いいか、いいか。

それがだ、いま日本がだ、
ここでもって立ち上がらなければ、諸君てものはだね、
永久に外国の文化の奴隷である。外国の軍隊の犬である。
だから、だからだよ。諸君の、諸君の決起を待っているんだよ。

諸君は表現者だろう。
それならば、自分を否定する表現に、どうしてそんなに憧れるんだ。
自分を否定する流行りすたりに、どうしてそんなにペコペコするんだ。
そうしている限り、諸君てものは永久に救われんぞ。

多くの間違った文化現象がこの世に跋扈している。
芸術がめざすものとはなんなんだ、日本的なるものとはなんなんだ。
みんな、みんな間違っている。
あいつもこいつもみんな間違っているんだ。
この間違いに気がついたものはいないのか。

わかった、わかったよ。
諸君は芸術のために立ち上がらないと見極めがついたよ。
これで俺の芸術に対する夢はなくなったんだ。
それでは俺はここで万歳三唱を叫ぶ。

万歳! 万歳! 万歳!
万歳! 万歳! 永遠の芸術万歳
万歳! 万歳! 万歳!

外国の軍隊の犬と言うのは痛いですね。
沖縄や各地の基地付近の人々をを犠牲にして。

この三島の制服、そごうだったか、に頼んでフランス軍の軍服ということです。
中曽根防衛庁長官は、外人記者クラブの会合で「楯の会をどう思う」と聞かれて、
「宝塚少女歌劇を思い出す」 と答えて満場を爆笑させたそうです。


二時間の予定のはずだった演説が五分と続かなかった三島

"よし、諸君は憲法改正のために立ち上がらないという見通しがついた。
 それでは、ここで天皇陛下万歳を三唱して演説を終わる。"
それが最後だった。


前後に並んだ方たちは千葉や北陸からの熱心な森村ファンで画像1.2の高松美術館の森村泰昌モリエンナーレ まねぶ美術史も鑑賞された方がみえました。

対談相手は森村氏が対談相手に希望したのは社会学者の上野千鶴子氏。

私もやっと上野さんに会えました。上野さんは鮮やかでお洒落な赤の袖なしのブラウスに同色のピアス?イヤリングやネックレス(赤い球が中央にあるもの)黒のロングドレスでした。

森村さんはやはりきゃしゃな方なんですね。
上野さんもおしゃっていましたが小沢さんのような風貌ではモンローやドヌーブになるのは難しい(笑)

黒の上下に中のシャツがブルー系の格子柄、靴は上等のスニーカー風でした。

申し合わせたようにお似合いでした。

上野さんのおしゃる事はおこがましいけれど同じ女性として同類項なのか、何度も目があってうんうんと納得。最前列でした。

森村さんはやはり男性なのでタジタジ?

上野さんは私も昔、目が覚まされた 村上信彦=服装の歴史 に言及されました。

キモノやスカート、ズボンとの闘い!
無防備でいつでもOKのキモノやスカート!




引用です。
今、森村さんの新作を集めた展覧会が開催されている。
テーマは「20世紀との対話」。アインシュタイン毛沢東、レーニンといった著名人や、太平洋戦争末期に日米が激突した硫黄島の戦いなど、20世紀を代表するシーンや人物をモチーフにした作品である。中でも森村さんが強く意識しているのは「1945年」。混沌(こんとん)とした現代社会を生み出した出発点は、1945年にあるのではないか。そう考えた森村さんは、1945年と前後の数年間を象徴する歴史的瞬間や人物になりきって時代を追体験することで、20世紀の功罪を確かめつつ、歴史と自分自身がつながり、未来を考える道標を築こうとしている。