<span itemprop="headline">カカオ豆の一粒は農民の血の一滴!</span>
デメルのチョコレートをアップした後で気になった記事です。
試食したチョコレート約4万2000種類!
「カカオ豆の一粒は農民の血の一滴!」
と若い社員に伝える古谷野哲夫さんは「大学院まで出たのに、女子供の食べるチョコレート野研究なんて」と配属先がチョコの開発・研究部門に決まった時に思ったそうです。
一時は会社を辞めようと思った古谷野さん。だがやがてチョコの研究に没頭。
当時はチョコを固める(ヨーロッパでは昔貴族がチョコレートカップで飲んでいました)時に熱したり冷やしたりして最適な油脂の結晶に揃えるメカニズムが解明されていなかった。「職人技のような勘」が頼り「未知の事を化学的に解明するのは楽しかった」と。
大学との共同研究で油脂に関する特許を6つ取り、博士号を得た。
94年、初めてカカオの木を観て異形に驚く。
某社のガーナチョコの包み紙を思い出してください。
某社のガーナチョコの包み紙を思い出してください。
世界のカカオ豆を集め、「雑味がなく本来の味が最も濃厚なカカオ豆」を見つけヒットさせた。
チョコを食べるとき、 カカオ豆を作っている人たちが、(子供たちも含めて)チョコを食べたことがない と言う話は聞いたことがあります。暑い熱帯では溶けてしまうチョコ、
これでは仕事に誇りが持てないとアイスボックスにチョコを詰めて運び食べてもらった古谷野哲夫さん。
「美味しいとほころぶ笑顔がまぶしい。それまで仕上がりにバラツキがあった加工作業がその後は見違えるほど丁重に!
農家を訪れるようになって一つ一つを大切に食べるようになった。一口でカカオ豆の産地がわかる。深い味わいの向こうに額に汗した農民の顔が浮かぶ。
朝日新聞 2110.10.18 凄腕つとめにん 山根祐作