riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">コモ湖のエステ荘その2</span>





コモ湖のエステ荘の続きです。 
湖に面したレストランの右側です。

ホテル内部がご覧になれますホテルエステ荘HP


エステ荘の説明は巌谷國士著イタリア庭園の旅からお借りしました

エステ荘は1568年、枢機卿トロメオ・ガッリオのために,建築家ペッレグリーニが立てた壮大な別荘で初めはコモ湖に注ぐ川の名にちなんでガローヴァ荘とよばれていた。

エステ荘と名を変えたのは1795年、イギリス皇太子(ハノーファ家)と結婚したブラウンシュバイク家のカロリーネがここを譲り受けて主人となってから。

昔両家がエステ家と縁があったためだという。

すでに高名なエステ荘がティボリにあるので「新エステ荘」と呼ばれたが、持ち主がかわるうちに「新」の字が取れた。

1868年、ロシア皇妃マリア・フェドロヴナの所有になり

さらに、1873年ホテルに転身。

中央の糸杉の並木の奥のヘラクレス像が小さく見えます。


 

左右対称の刺繍花壇を越えていくと優美だけれどちょっとグロテスクな壁面があります。

そこに今まで見えなかった噴水のある楕円形の池もあります。


 


「イタリア庭園の旅」で巌谷國士氏は外界と切り離された「秘園」が潜んでいると。

壁面は白とピンクのモザイク張り。グロッタやメダイヨン装飾、腕先と下半身のない白い男性像の浮き彫りが等間隔に並ぶ有様は何か、野外の化け物屋敷風、大きな玩具箱のようでもある。

苔むした丸い泉盤の水音がひめやかで快い。この壁の隙間から花壇へ、さらに湖水へのびてゆく眺望が又いい


 


 

「4本のオリベスクをいただく壁の中央の隙間から、一直線に緑のベルトが伸びて、突き当りの彫像まで視線が導かれる。

この下段庭園からの眺めはまさにマニエリスム(技巧)好みのトリッキーな視覚の遊びを含んでいる。


 

両側に二本のカスタータ(人工の急流)127段を下るダイナミックな水流がいったん地中に入って
「秘園」の泉に変わる仕掛け。

糸杉は樹齢数百年の巨木、枯れたところは泰山木で補っている。
まさに緑の壁。


 

反対側から湖を望む。急斜面でぬれているしすべらないようにのぼり降り、夕方なので誰も居ませんでした。ラッキー


 



 
こんな塔にも登りました。


 
山側から見たエステ荘


 
カスタータ(人工の急流)が上部に見えます。


 


 


 


 


 

カスタータの左側、前にご紹介したアジサイの庭に続く所です。


 

腕先と下半身のない白い男性像の浮き彫りの裏側のもこんな模様。
次回はホテル内部へ。お付き合いありがとうございます。