riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">独ZDFハーノ記者へのインタビュー「ジャーナリストは政府の代弁者ではありません!」。</span>

独ZDFハーノ記者へのインタビュー


http://www.youtube.com/watch?v=utuOvj-aAXY&feature=related

LunaticEclipseNuke12 さんが 2012/03/17 にアップロード <-有り難うございます

//anne
このビデオに関してもカレイドさんのサイトで、キャプチャー付の解説が
とてもありがたいです。

http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1183.html
ドイツZDFハーノ記者「被災地は置き去りにされている」
Fri.2012.03.23

上記↑のURLにビデオの文字起こしと、カレイドさんの的確な解説があります。
時間があるときに是非カレイドさんのところに飛んでくださいね。

下記の文章は↓ビデオの文字起こしのみです。



アナウンサー冒頭解説:

ドイツの公共テレビのZDFは、政府や東京電力、それに関連企業など、
いわゆる原子力ムラの人たちが、いかに自分たちに都合の悪い情報を隠し、
日本国民に真実を隠してきたか、との論調で関係者などへのインタビューを
もとに検証しています。

また、ドイツのメディアの中には、日本のマスコミについても国民に真実を
伝えてこなかったと、かなり手厳しい評価を加えているんです。
日本時間で、今月(3月)8日には、こんな放送をしています。

ドイツZDFのアナウンサー:

4号機燃料プールが崩壊すれば日本の終わりを意味する (ZDF)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=UtqF4PHPPlg

11日日曜日。
津波が日本を襲った日から、ちょうど1年。

その翌日、福島第一原発が世界を震かんさせ、以来、原子炉の冷却が
大きな問題となりました。
特に放射能に汚染された冷却水は、何週間にもわたって、海へ流出しました。
建屋内の汚染された冷却水の一部は、循環冷却システムの中で浄化され
再利用されます。残りはタンクに保管されています。
しかし、これらの解決策は急場しのぎでしかありません。

ハーノ記者が、福島の警戒区域からリポートします。

ハーノ記者リポート:
福島第一原発での作業は危険なものです。
メルトダウンを起こした原子炉に、燃料が詰まったプール。

ここの放射線量は、命に関わる数値です。

東京電力の白井氏は、

「現在、検視の冷却しか行っていない。
しかし、それは根本的な解決策ではない。
問題は、現状を管理しきれていないことだ
と言っています。

現在、原子炉の冷却は、一時しのぎの冷却システムが担っています。

水漏れを起こすこと以外にも、問題は他にありそうです。

専門家は、この地域で再び強い地震が起きる可能性を指摘しています。

再び、原子炉が崩壊するようなことがあれば、私たちの知る日本の
終わりを意味するでしょう
アナウンサー:

このリポートを行ったヨハネス・ハーノ記者。
東アジア総局の総局長として、普段は中国の北京にいらっしゃいますが、
震災関連の取材のため、日本を頻繁に訪れています。

そのハーノ記者に、おととい会って、話を聞いてきました。

震災、そして原発の事故から1年ということなんですけれども、
ハーノさんの取材の関心事は、まさにドイツ人に関心事と言ってもいいと
思うんですけれども、今、どんなところに一番関心を持って取材をされていますか?
ハーノ記者:

私がドイツに帰ると、日本人は、どのように原発の危機を乗り切るのかと、
よく訊かれます。
やはり、ドイツでは、日本の原発事故への対応に関心が集っているのです。

必要なのは、危険性をきちんと伝えることだと思います。

日本政府や東京電力は、危険性を管理できていると言っていますが、
それは正しくありませんし、間違っていると思います。

福島原発特に4号炉が事故を起こしたら、もう日本だけではなく
全世界の問題になるのです
日本には原子力ムラという言葉がありますが、これは独特ですね。
ドイツでは、規制を行う当局は単独で存在します。
たとえば、原子力監査局。

これは、経済省とは関係のない独立した機関です。

そこの科学者たちは厳しい視点で、原子力エネルギーを批判しますが、
当然のことで、それでキャリアを失ったりしません。
日本では、政界、学会、エネルギー業界、そしてメディアが深く結びついている印象です。

よく視聴者の方から、私の子供が今、日本にいますが、本当に大丈夫でしょうか
、と訊かれます。
そこで、私は、こう答えるようにしています。

「まったく問題ありません。
日本で暮らしても大丈夫。
私も、日本に住むのは大好きです。

みな大げさです。
今の日本は、大丈夫。

でも、危険性もあることは、しっかり認識すべきです」。



Q:---震災直後に賞賛された日本人のイメージに変化は?

変わりません。

その質問をされれば、以前も今も、日本人には感銘を受けていると答えます。

ただ、1年前とは大きく印象が変わったことがあります。

多くの被災地に行きましたが、被災者は、もう政府を信頼していません。
電力会社も信頼していません。
メディアも、信頼していません。

置き去りにされたと感じています。
被災者同士で助け合い、支えあっていますが、国のエリートたちに
見捨てられたと思っています。
それが以前と印象が変わった点です。
この国のエリートたちは、もう何もしてくれないんだと。
それが、私の印象です。


Q:---日本の政府や東電、メディアにひとこと。
重要なのは誠実さです。

今回の災害は、四つです。
地震津波原発事故、そして信頼の喪失の四つです。

もし、政府や電力会社が誠意を持っているのなら、
本のためになることしかしてはいけません。

もし、彼らが国民の信頼を取り戻したいなら、
すべて包み隠さずに究明すべきです。
日本のメディアやジャーナリストは、優れていますが、
報道の自由を最大限生かしていないと思います。
ジャーナリストは政府の代弁者ではありません。

私たちメディアの使命は、何が真実で何が真実でないかを見出して、
人々に伝えることでなければなりません。
私たちは、国民の代弁者なのです


ですから、日本のメディアには、自分の持つ可能性を有効に活用して欲しい
と言いたいのです。

それは、日本だけではなく、ドイツのメディアにも言えることです。
いえ、全世界のメディアに言えることなのです。

アナウンサー:
ハーノ記者は、昨日、宮城県気仙沼市で震災一年を取材しました。

ハーノ記者:
ここに住んでいた人に、どこまで復興したのか聞きたいのです。

何がいちぱん問題なのか、そして将来についても。

アナウンサー:
被災地や原発の取材を、早くしなくてもよくなるように願っている。
なぜなら、報道する必要がある、ということは、そこに良くないことが
起こっているから」とハーノ記者は語っていました。

ハーノ記者:
父親を亡くした子供や、家族を亡くした男性を見た。
とても悲しい。
すみません。
アナウンサー:
ハーノ記者のインタビューの中で非常に印象の残ったことは、
「被災地は、置き去りにされたと感じている」と。
電力会社も政府も、そしてメディアも信頼していない、
という言葉がありました

被災地を、ひんばんに訪れた外国人記者からの、この厳しい指摘。
私たちにとっても、あらためて噛み締めることになった震災一年だと思います。
 
*************
日本のマスコミも、現地を訪れ、
現地の人に寄り添った真実の報道を望みます。
被災者にきちんと向き合わなければ、
復興も、救助も、正しい方向や判断から
外れたものとなるでしょう
 
 


転載元: mimiの日々是好日