<span itemprop="headline">マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙</span>
近所の友人の評もネットの映画レビュー(時間が前後しすぎる、演技は良いが映画としては…等)もあんまりですがやはり私はメルリ・ストリープファンなので観ました。
黒猫さんもよかったとコメントくれましたしね。
彼女の「プラダを着た悪魔」「マンマ・ミーア」は文句なしに楽しい。
深刻な映画もよかったですが。
夫がなくなってもすぐには遺品の整理がつかないのは誰でも同じでしょう。
自叙伝?にマーガレット・ロバーツ
と署名したことに気がついてそれを破り捨てるマーガレット。
と署名したことに気がついてそれを破り捨てるマーガレット。
サッチャーの政治は私には好ましいものとは思えませんが映画では誰にでも訪れる老いを描くので普遍的な物語になります。
可愛い双子を置いて仕事に出掛ける、働く女性なら皆体験するちょっと後ろめたい感情。太古の昔から女性は働き続けてきましたが今は職場と家庭が距離的にも離れていますから。
1959年に下院議員に初当選、1970年からヒース内閣で教育科学相。
この時、教育関連予算を削減する必要に迫られたサッチャーは学校における牛乳の無償配給の廃止を決定し、「ミルク泥棒」と謗られるなど、猛烈な抗議の嵐を巻き起こした。
映画でも甲高い話し方や帽子をやめて髪型を変えるところは出てきましたが、ダイエットは知りませんでした。
男性の集団の中にただ一人の女性、開拓者の苦労が偲ばれます。
首相になっても専用のコックもいなくて自ら料理していたとは。
しかも閣僚たちに食事をΣ(゚д゚lll)
しかも閣僚たちに食事をΣ(゚д゚lll)
IRAのテロ フォークランド紛争の場面も臨場感があります。
普通の女性と見られる方に立派な女性がいます。
1979年の選挙ではイギリス経済の復活、小さな政府への転換を公約に掲げ、保守党を大勝に導く。なお、総選挙の際、2週間で体重を9kg減らすダイエットを実施していたことが、サッチャー財団の保管していた資料から明らかになっている。仮に首相に就任すれば報道への露出が増すことを想定し実施したと推測されている。ダイエットの中身は食事のコントロールが主で、卵を1日に4個から6個食べる、肉や穀類を減らす、好きなウイスキーなどのアルコール飲料は週4日までに制限、間食を絶つといった内容だった[2]。選挙後、女性初のイギリス首相に就任した。イギリス経済の建て直しを図り、政府の市場への介入を抑制する政策を実施。こうした経済に対する思想は新自由主義(ネオ・リベラリズム)あるいは新保守主義と呼ばれ、理論的にはエドマンド・バークやフリードリヒ・ハイエクの保守哲学、同じくハイエクやミルトン・フリードマンの経済学を背景にしていると言われる。
「これまでも何度か演じてきたけれど、実在のしかも生きている人物を演じることには大きな責任が伴うの。できるだけ正確に、真実に近い形で伝えることが大切なのよ」と語ったストリープは、サッチャーの真実に近づくことで、多くの驚きに出合ったという。
「西洋で初の女性首相であり、20世紀でもっとも長い任期を務めた女性でありながら、彼女には専任のコックがいなかったの。これには本当にびっくりしたわ。普通の人でもちょっとした成功者なら、専属のコックを雇っているでしょ? でも彼女は政治家である間ずっと、夫や子どものために朝食を作り、仕事から帰ったら夕食を作っていたの。そんなに腕はよくなかったそうだけど(笑)」
サッチャーは現役時代、超人的なエネルギーとスタミナをもち、1日平均4時間睡眠で家事と仕事に全力を注いでいたという。「コンピューターのない時代の話よ。彼女はすべて紙に書き、読み、大量の書類と毎晩遅くまで向き合っていたの。仕事場の上が自宅で、内閣の会議をやっているところにデニスが降りてきて、閣僚たちに食事をふるまうよう指示するのよ。すると“あら、そうね”って、料理を作りに上がっていたの。一国の首相なのに、キッチンはごく質素だったのよ」
サッチャーは保守党所属でありながら、オックスフォード大学で化学を学んだことから地球温暖化にも興味をもち、中絶も容認し、健康保険の重要性を認識していた。ストリープが発見したサッチャーの魅力は、「保守党のイメージとはかけ離れた先進的な考え方の持ち主であったと同時に、女性らしさというものを決して失おうとはしなかった。男性社会においては女性らしさなんて、いっそ捨ててしまう方が楽だという誘惑も自分のなかにあったかもしれない。だけど彼女はそうしなかった。靴やバッグやヒラヒラのブラウスを愛していたの。でも、笑いや涙といった女性らしい感情、弱さを見せることが許されない場所にいた。だから“鉄の女”と呼ばれたのよ」と分析している。「一人の偉大な女性の人生を、ある一時期だけではなく丸ごと眺めることができた。それがこの映画に出演できた大きな喜び」と語るストリープは、現在62歳。「この年齢になると、自分の人生を最初から振り返ってみることが実際にあるのよ。その一方で、重要なのはこの日、この瞬間だと気付くの。劇中、“ティーカップを洗うだけで人生を終わらせるのはイヤ”という若きサッチャーのセリフがあるけれど、そんな言葉を言えるのは23歳の女の子だけ。“私はママみたいにはならない!”って思いながらも、ある程度の年齢に達すると、自分も母親となんら変わらない女性になっていることに気づくのよ」
「若い頃はごう慢な部分があるかもしれない。でも年をとると、台所に立ってお皿を洗いながら、鳥のさえずりや子どもたちのはしゃぐ声を聴いていること、人生のごくありふれたその瞬間がとても美しいことだと感じられるようになるの。それだけでもう十分なのよ。映画の最後はそういった部分を描いているの。国のために懸命に働いてきた彼女が、夫を亡くしたことを受け入れ、台所から窓の外を眺めている。とても美しいシーンだと思うわ」
先日のアカデミー賞授賞式で、主演女優賞を受賞したストリープはステージにあがり「もうこの舞台に立つことはないだろう」とスピーチした。「別にリタイアするという意味じゃないのよ。ただ、彼ら(アカデミー会員)が私にオスカーをくれることはもうないって思ったから。3度ももらったし、彼らもいい加減、私に飽きているはずよ(笑)。うんざりされているとは思うけど、でもこの年齢になって再びこうして認めてもらった。とてもありがたいことよ」
イギリス史上初の女性首相で、その強硬な性格と政治方針から「鉄の女」と呼ばれたマーガレット・サッチャーの半生をメリル・ストリープ主演で描いたドラマ。父の影響で政治家を志すようになったマーガレットは1975年、50歳で保守党党首に選出され、79年にはイギリス初の女性首相となった。国を変えるため男社内の中で奮闘するマーガレットは「鉄の女」と呼ばれるようになるが、そんな彼女にも妻や母としての顔があり、知られざる孤独と苦悩があった。マーガレットを支えた夫デニス役にジム・ブロードベント。監督は「マンマ・ミーア!」のフィリダ・ロイド。第84回アカデミー賞ではストリープが主演女優賞を受賞。ストリープは史上最多17回目のノミネートにして、「クレイマー、クレイマー」(79)、「ソフィーの選択」(82)に続く3つ目のオスカー像を手にした。