<span itemprop="headline"><新潟日報>沖縄米兵逮捕 地位協定が規範低下招く</span>
無人島の主権侵害については叫びまくる政治家たちが
▼有人島で起きた米兵犯罪については沈黙ですか
米兵の被害女性に「セカンドレイプ」
田母神氏ツイートに批判殺到
日本女性すべてを敵に回しましたね▼
森本防衛相発言▼
抗議＝米兵暴行「事故」と表現－沖縄副知事
沖縄米兵逮捕 地位協定が規範低下招く
人権を踏みにじる卑劣な行為だ。
米兵による事件が、いったい何度繰り返されるのか。
沖縄の怒りは、今も収まっていない。
ことし８月にも、海兵隊員が
強制わいせつ致傷の疑いで逮捕されたばかりだ。
事件が起きるたびに「綱紀粛正」と「再発防止」を叫びながら、何ら改善されていない。
在日米軍は事件を受け、日本に滞在する全ての米軍人に対して深夜外出禁止令を出した。
こんな対応で、不安が解消されるとは思えない。約４万人にも上る米軍人の行動の全てを監視できるのか。外出制限では不十分だ。
日米両政府は合同委員会を開き、米兵の行動規制の指針見直しに向けて話し合ったという。
また、キャンベル米国務次官補は「非常に重要な検討を行っている」と述べていた。
言葉だけではなく、住民が納得できる厳正な対策を打ち出さなければならない。
沖縄県内では、日本に復帰した１９７２年から２０１１年までに、米軍構成員らが起こした犯罪は５７４７件に上る。
年間平均で１４０件を超えるのだ。２、３日に１件は、発生している計算である。
事件は、地元の猛反発を押し切り、米軍の新型輸送機ＭＶ２２オスプレイが配備される中で起きた。
「タイミングが悪すぎる」などと日本政府関係者が発言したそうだが、論外である。
空にオスプレイが飛び、地上を歩く女性が被害に遭う。沖縄県民は、この痛みに耐えられないはずだ。
軍紀が乱れ、米兵の規範意識が低下しているのだろう。背景にあるのは日米地位協定だ。
米軍人らの公務中の犯罪は、地位協定によって米側が第１次裁判権を持つのである。
公務外でも、米側が先に容疑者を拘束していれば、引き渡されるのは日本側が起訴してからで、捜査は十分にできない。
日本の法を犯しても、基地に逃げ込めば協定で手厚く守られる。不平等な関係が米兵の特権意識や甘えを生み、犯罪を引き起こす土壌になっているのではないか。
今回の容疑者２人は事件当日、次の任務地グアムへ出発予定だった。県警の逮捕が遅れていれば、地位協定が壁となり、立件は極めて困難になったに違いない。
１９９５年に沖縄で起きた米海兵隊員らによる少女暴行事件を機に、協定は運用で改善することになったが、身柄引き渡しなどは「好意的に対応する」としただけだ。
沖縄県では地位協定見直しはもちろん、「基地の全面撤去」を求める声が渦巻いている。
政府はこうした声を真剣に受け止め、毅然（きぜん）とした態度で米と交渉を進めていくべきだ。
事件が起きるたびに「綱紀粛正」と「再発防止」を叫びながら、何ら改善されていない。
在日米軍は事件を受け、日本に滞在する全ての米軍人に対して深夜外出禁止令を出した。
こんな対応で、不安が解消されるとは思えない。約４万人にも上る米軍人の行動の全てを監視できるのか。外出制限では不十分だ。
日米両政府は合同委員会を開き、米兵の行動規制の指針見直しに向けて話し合ったという。
また、キャンベル米国務次官補は「非常に重要な検討を行っている」と述べていた。
言葉だけではなく、住民が納得できる厳正な対策を打ち出さなければならない。
沖縄県内では、日本に復帰した１９７２年から２０１１年までに、米軍構成員らが起こした犯罪は５７４７件に上る。
年間平均で１４０件を超えるのだ。２、３日に１件は、発生している計算である。
事件は、地元の猛反発を押し切り、米軍の新型輸送機ＭＶ２２オスプレイが配備される中で起きた。
「タイミングが悪すぎる」などと日本政府関係者が発言したそうだが、論外である。
空にオスプレイが飛び、地上を歩く女性が被害に遭う。沖縄県民は、この痛みに耐えられないはずだ。
軍紀が乱れ、米兵の規範意識が低下しているのだろう。背景にあるのは日米地位協定だ。
米軍人らの公務中の犯罪は、地位協定によって米側が第１次裁判権を持つのである。
公務外でも、米側が先に容疑者を拘束していれば、引き渡されるのは日本側が起訴してからで、捜査は十分にできない。
日本の法を犯しても、基地に逃げ込めば協定で手厚く守られる。不平等な関係が米兵の特権意識や甘えを生み、犯罪を引き起こす土壌になっているのではないか。
今回の容疑者２人は事件当日、次の任務地グアムへ出発予定だった。県警の逮捕が遅れていれば、地位協定が壁となり、立件は極めて困難になったに違いない。
１９９５年に沖縄で起きた米海兵隊員らによる少女暴行事件を機に、協定は運用で改善することになったが、身柄引き渡しなどは「好意的に対応する」としただけだ。
沖縄県では地位協定見直しはもちろん、「基地の全面撤去」を求める声が渦巻いている。
政府はこうした声を真剣に受け止め、毅然（きぜん）とした態度で米と交渉を進めていくべきだ。
新潟日報2012年10月29日
転載元: 模型飛機
