riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">玉三郎の日本橋</span>

天守物語」「海神別荘」など、泉鏡花(1873~1939年)の夢幻的な世界を舞台化し続けてきた歌舞伎俳優、坂東玉三郎(62)が、25年ぶりに「日本橋」に主演する。不条理にすら見える展開も「詩のように解釈すれば美しい」と、鏡花の世界に寄り添うように今回、斎藤雅文と共同で演出も担う。
 「鏡花文学の世界を、花柳界を借りて語った作品。独特の、閉じ込められた闇の中のきらめきを見ていただきたい」という玉三郎。大正初期の日本橋で、お孝(こう)(玉三郎)と清葉(きよは)(高橋恵子)という芸者同士の、医学士・葛木(松田悟志)をめぐる恋の立て引きを、詩情豊かに描く。
 鏡花が大正3(1914)年、小説として発表し、6年に自ら戯曲化。奔放なお孝に清楚(せいそ)な清葉という対照的な女性像、純粋さを求めるがゆえに招く悲劇-と鏡花美学の結晶のような作品だ。玉三郎は昭和53年から4度お孝を演じたが、今回、美術を抽象的にするほか、葛木の姉への思慕と清葉への思いが重なるよう、冒頭の場面の演出を工夫する。「(神や精霊が化身として現れる)夢幻能のように、清葉は憧れの形をした女性の魂。主題は清葉と姉です」
 お孝の妹分のお千世(ちせ)役には和太鼓集団「鼓童」出身の新人、斎藤菜月(27)を抜擢(ばってき)した。鏡花作品に新たな血を入れて上演するのも「(新作)歌舞伎の流れになるのでは、とそっと風を吹かせています」と将来を見据えている。
 
この舞台はテレビで見て、セリフなども覚えていました。
 
仁左衛門との共演で極上のこの舞台又テレビ放送してくれないでしょうか。桜姫も!
 
鏡花の本は難しいのですが台詞がよくて、玉三郎の解説聞いたり舞台を観て浄化される気になります。
 

 
 
話題の鼓童出身の斎藤菜月(アマテラスでもキリリと光ってました、この後も活躍されますように)もよいのですが芸に生きる清葉さんの高橋恵子の美しさ!
着物も趣味が良くて、これ見るだけでも眼福。
 
面倒見のいい、ふるあめりかのお園さんも好きですけど、お孝さんも勘三郎が「玉三郎は芸者の神様」といっただけありこの世のものとは思えぬほどの美しさ。
 
 
待合桃園の葛城との無言劇、初演にはなかったそうですが良かった~
清葉さんだけ小さい盆に乗り退場。
しゃべりすぎのテレビなど観ていると新鮮です。
 
この舞台は観るのを諦めていたのですがネット観ると、二階の張り出した安い席がいつまでもあいていたのでした。クリスマスだったから?前楽なのに。
 
丸髷結って葛城の研究室に行くお孝がいじらしい。
 
葛城は学費を出してくれた姉に似た清葉が好きだったが清葉は旦那がいる身と拒否
 
お孝は清葉と張り合い、伝吾と。その過ちが許せない葛城は雲水になってしまう。
 
清葉への意地のため、彼女に振られた男性と関係をもった過去が何度かあるお孝
 
伝吾は永島敏行、映画ナスターシャで共演。
 
医学士葛城晋三はふるあめりかに続き松田悟志あの仮面ライダー龍騎だそうです。
 
お孝の最後は恋人に抱かれてという痛ましいものですが、昔の時代劇にそういう場面が多かった、失礼しました。
 
 
大正のはじめ、日本橋には指折りの二人の名妓がいた。稲葉家お孝(坂東玉三郎)と、瀧の家清葉(高橋惠子)である。しかしその性格は全くの正反対で、清葉が品がよく内気なのに引き替え、お孝は達引の強い、意地が命の女だった。
 医学士葛木晋三(松田悟志)には一人の姉がいたが、自分に似ている雛人形を形見として残し、行方知れない諸国行脚の旅に出てしまった。
 その雛人形に似ている清葉に姉の俤を見て思いを寄せる葛木は、雛祭の翌日、七年越しの自分の気持ちを打ち明けた。
 しかし清葉は、ある事情から現在の旦那の他に男は持たないと誓った身のため、葛木の気持ちはよく分かりながらも、拒んでしまう。
 葛木は清葉と傷心の別れの後、雛祭に供えた栄螺と蛤を一石橋から放ったところを、笠原巡査(藤堂新二)に不審尋問された。そこへ現れたのは抱妓のお千世(斎藤菜月)を伴ったお孝であった。お孝の口添えで、葛木への疑惑は解け、二人は馴染みになった。彼女は清葉と葛木の関係を知りながら敢えて自ら進んで葛木に身を任せようとした。これは清葉に対する意地であった。
 しかし、お孝には、稲葉家の二階に住みついている五十嵐伝吾(永島敏行)がいた。
 共にかなわぬ胸のうちを抱え苦しむ二人はー (松竹HPより)
日本橋」は2回みました。昔、鏡花ブームがあって、いろいろやってましたよね。お孝は小説や映画だと驕慢で淫乱で、かなりとんでもないキャラなのに、玉三郎さんが演じてると泥の中で咲く蓮の花みたいでした。本来はそれが清葉さんで、お孝はヒールのはずなのにね。
映画で淡島千景さんが演じたお孝のほうが原作に近いのでは。と、思いつつも、玉三郎さん演じる美しいお孝のかっこよさにしびれました。ファムファタール、毒婦で破滅型で、いいですよねえ。
 
そういえば玉三郎淡島千景さんのお孝を絶賛されてました。
 
淫乱なはずのお孝も玉三郎が演じると清冽な雰囲気です。