riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">素晴らしいオマージュ映画「はじまりのみち」</span>

 
この予告編のお母さんの顔を綺麗にしてあげる木下恵介監督の優しさ思わず涙
 
でも単なる親孝行映画ではないのでご安心を。
 


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
二十四の瞳」(1954)、「喜びも悲しみも幾年月」(57)、「楢山節考」(58)など数々の名作を残した日本を代表する映画監督・木下惠介の生誕100周年記念作品で、木下監督の若き日の姿を描いた人間ドラマ。戦中、脳溢血で倒れた母を疎開させるために2台のリヤカーに母と身の回りの品を積んで山越えをしたという実話を軸に、血気盛んな映画青年として軍部ににらまれ、松竹を一時離れるきっかけとなったエピソードなどを盛り込みながら、母子愛の物語を描き出す。アニメーション映画「カラフル」「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」などで高い評価を受ける原恵一監督が、自身初の実写映画に挑戦。木下惠介役に加瀬亮、母親たま役に田中裕子。
ちょうど元東映沢島忠全仕事―ボンゆっくり落ちやいね を読んでいて錦之助や橋蔵との心からの笑顔のツーショットに癒されます。
 
彼のひばりの時代劇ミュージカル映画や橋蔵の「海賊八幡船」若様侍「黒い椿」源頼朝の映画「富士に立つ若武者」など記憶にあるぐらいで画期的だったのです。
東映ニューベルヴァーグ♪
沢忠監督は錦ちゃんと気があい、一心太助など喜劇の傑作を残しています。
日本は喜劇が下に見られてきましたが本当は外国では喜劇が上ですね、作るのは難しい~。
橋蔵は難しいうたぐり深い性格で企画のことでもめて怪我したりと、生まれが複雑だからでしょう。
 
この映画も監督に対する尊敬の念と名優たちの演技に改めて感動させられます。
 
特に延々と田中絹代が泣きながら出兵する息子を追いかけるシーン!
田中絹代も若い!昔の女性は結婚すると凄く地味、気の毒なぐらいです、戦争始まれば若い女性もお洒落をしていたら叱られます。
 
テレビで「陸軍」観ましたがこの場面しか思い出せないほど。
でも軍からは戦意高揚の映画ではないと決めつけられ次回作をつくれなくなり辞表を出すのです。
当時は天皇のために喜んで息子を捧げなくてはならなかったのです。
日本の子供は「天皇の赤子せきし」
 
男たちはろくな装備も食料もなく、戦争をさせられたのです、その前に上官の理不尽なリンチも受けました。軍馬よりも下、赤紙1枚で引っ張れます。
 
怪我より餓死、病死が多かった!
 
おりしも監督の実家のある浜松でも大空襲、実家も焼失、寝たきりの母親をバスに乗せられないとリヤカーで17時間?峠を越えて疎開先まで運ぶのです。
 
当時は天気予報も報道できず!(米英に知られるからと台風情報もなく、戦争ってこんなバカなこともするのです)雨にも降られますが引き返さないのです。
 
この母役が田中裕子、彼女は田中絹代に続くのか、西太后も何でもできる俳優です。絹代は映画監督までした大女優でしたがアメリカから帰国した時に投げキッスしたからとアメリカかぶれとバッシングされ。死のうかと思ったほど。
 
いつの世も弱い立場の人をいじめて喜ぶ悲しいさが。
 
途中で一泊するのですが病人連れなので何件も宿泊拒否されるのです。
 
笑わしてくれる便利屋さんも監督を単なる失業者とまちがえてしまいます。
 
でも彼の話と母の言葉で立ち直る監督。
 
一代記でなくて、リヤカーで母を運ぶだけのお話ですがこれを映画にしたのが成功しています。
 
予告編で亡き勘三郎シネマ歌舞伎を観て又涙でした。
 
追記
クレジットで泊まった旅館(今もある澤田旅館かと思いきや石川助監督が長野県の奈良井宿「ゑちごや」に即決
)や疎開先の人々も映されていて良い感じです。
お教えありがとうございます!パンフも買っていませんので。
 
濱田岳演じる便利屋さんが一手に笑わせてくれるのですが、うまいですね。有名な方だったのですね。
 
加瀬亮は「それでも僕はやっていない」かr注目しています「硫黄島からの手紙」など観るたびに違う俳優。
二十四の瞳を彷彿とされる場面での加瀬の演技が又何気ないようで情感あふれています。
 
1960年代までは黒澤明と並ぶ日本映画の両雄と見なされ、国内での評価はむしろ黒澤を上回ることが多かった。しかし海外での受賞が少ないことや、基本的に日常派で華々しい話題性や刺激に乏しい作品が多いこともあり、晩年は急速に忘れられた巨匠と化しつつあった。死去した年の『NHK紅白歌合戦』ではその年の物故者を振り返るコーナーで木下を取り上げた際、アナウンサー(久保純子)が木下の名前を読み間違え(「キノスケ」と発言、即訂正)、ファンを嘆かせたこともある。