riboni5235’s diary

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<span itemprop="headline">玉三郎丈新作組踊『聞得大君誕生(ちふぃじんたんじょう)』に出演</span>


 
 
 坂東玉三郎、新作組踊『聞得大君誕生(ちふぃじんたんじょう)』に出演
 
 
昨年、演劇評論家の大笹吉雄さんから、私たち歌舞伎俳優が沖縄の組踊と一緒に仕事をしてみてはどうかというお話をいただきました。昔から組踊は何度も拝見していますし、そこに自分が入っていけるのなら、是非勉強してみたいと思いお受けしました。昆劇もそうですが、組踊など歌舞伎とは異なる様式を持った芸能に関わることは、私の中で大きな試みのひとつです。
組踊や沖縄舞踊は、舞踊的要素という点では日本舞踊から例をとることができますが、沖縄の言葉を話し、謡うということはとても大変なことです。が、大城先生が書いてくださった台本は、私が演じる上で十分に気持ちを込められるものでした。琉球王国の神事を司る国王の妹、私情を断ち切って国の為に尽くすという女性像は、とてもやりがいのある役だと思いました。
俳優というのは、まずは自分が沖縄の紅型に身を包み「聞得大君」という役を演じたらどうなるだろうというような“想い”から入っていきます。組踊の様式や沖縄の言葉、音楽にどこまで浮遊できるか、漂えるか。「聞得大君」という役に没頭し、沖縄の組踊の基本に即しながら、私自身がどこまで沖縄に歩み寄っていけるのかが課題です。新作ではありますが、古典の様式を大切にして、「本当の古典のようだった」とお客様に思っていただけるような作品にしたいと思います。
今回は新時代を担う国立劇場おきなわの研修生出身の方たちと一緒に舞台に立ちます。歌舞伎はもとより、組踊など新世代が誕生することは本当に素晴らしいことですし、古典を繋いでいくためにも、お客様が劇場に足を運んでくださるような、そんな華やかな古典芸能を目指していきたいです。
 
玉三郎丈のために作られた新作です。昆劇より難しい謡だそうです。
衣装もお似合いで、これだけのことなかなか出来ませんよね。
 
国立劇場のチケットは30分たたずに完売、昨夜NHKがこの舞台を放送してくれました。
 
恋人が亡くなり悲しい思いを抱きながら(本当に悲しそうで実際に見たら泣けるでしょう)聞得大君になった国王の妹。
日本でも天皇の近親の未婚女性が斎王になりました。
ジュリーの大河ドラマや仲間幸恵の沖縄のドラマを思い出します。
日本が併合してしまい、苦労の連続、私は沖縄には一度行きましたが女性史の大会だったので戦跡巡りや講演ばかりでした。綺麗な海を観たのは少しだけ。
 
子宮を思わせるお墓や広大な基地に唖然とするぐらいでした。
3階建てぐらいのビルがすっぽり入る真っ暗なガマで潜んでいた戦争中。
水もなくて、赤ちゃんが泣けば殺せと日本兵に強要される。
 
明治大学での玉三郎丈の講義演じるということを「まっぴら御免なすって」さんが詳しくレポされています。今までにも講義はされましたが今回観客に演技指導、深いお話です。
 
上手いダンサーは腕や首が長いわけもわかります。余計長く見え美しい。
 
道成寺で始め寝ていたおじさま方が飛び起きた玉三郎の花子の演技。さもありなんです。
 
追記
 
講演会については六条亭の東屋さんの記事も参考になさってください。
 
 
坂東玉三郎さん
「彼が死ぬのを、突かれたのをお客様がよく見えるためにはどうしたらいいか。」
そして行われた舞台稽古。
死を印象づけるために、実際に刺される場面を演じることにしました。
稽古後、そのシーンについて議論が行われました。
組踊 人間国宝 宮城能鳳さん
「最後に向こうで刺しますでしょう?
あれはないほうがいい。
太鼓、効果音で(わかる)。」
伝統を守りたいという沖縄側の思いもあり、この日は、どちらの演出にするかは決まりませんでした。

 
さらに、玉三郎さんは、セリフや細かな所作にアイデアを出し、公演直前まで台本を修正していきます。
台本は、二十四稿にも及びました。
その姿勢に触発された沖縄の役者からもさまざまな意見が出され、争いのシーンについて、さらに稽古が重ねられました。