<span itemprop="headline">面白かった!『六条御息所 源氏がたり』(林真理子著</span>
林真理子さん、ほとんど読んだことなかったのですが雑誌「和楽」連載中にちょっと読んでなんてうまいんだろうと思いました。
今回分厚い三冊を図書館で借りてあっと言う間に読むことが出来ました。
最初は寝る前に読んだので悪夢まで観てしまいました!
六条はまるで自分がやったのでなく一族の女が夕顔に取りついたようなこと言ってますが。
どなたかは六条が身分のいやしい夕顔に嫉妬などするはずないので夕顔を殺したのは古い屋形の悪霊とか。
子供の時に、谷崎や与謝野役で読みましたが歌がわからない、でもお話は面白かったのでしょう。
橋蔵の光を見逃し残念。
玉三郎の六条は怖いですが、林さんの六条もずけずけ、桐壺帝や更衣、夕顔、光を批判する様がああ、そうねと同感できるほど。
でも最後のほうで明石の君が父を屋を憎むほどの恨みを言わせてるのは?
朱雀帝と女三の宮の関係でもですが父娘関係を悪く書きすぎてるような気もします。
アマゾンレビューに最初に載ってる方の文章です。
紫の上は実の父親に見向きもされず、引き取った源氏に強引に妻にされ、大事にされたかに見えて正式に妻として公表されることもなく、最後は皇女に正妻の地位奪われ、子供もいなく、出家も許されず…
あの時代男から自由になるには尼になるしかない、
たとえ皇女などの高貴な身分でも財産を取られたりしたらおしまいです。
まだ母系制の時代なのに。
紫の上最後の場面も涙が出てきそうです。それなのに光は!
やはり王朝の色好みの男は油断できませんね。
気まぐれや妻が拒否したときに出関係を持つ侍女などは妻とは言えず…
明石の上は六条と同じ家の人だったのですか、読み逃してることでした。