<span itemprop="headline">駆け込み女と駆け出し男</span>
井上ひさし原案とあらば観ないわけにはいけません。
井上さんの舞台は音楽がつきもの、この映画でも大泉さんがちょっと歌うのですがそれが上手でいい感じ。
幕末も近くなり庶民の楽しみも奪う天保の改革が背景なのでそれを風刺するような行動に出て彼は江戸にいられなくなります。
満島ひかりの100満回生きた猫、よかったですよ、テレビ視聴ですが。
妾も縁切り寺に行かないと縁が切れないの?
戸田演じる鉄練りじょごは遊びにふけってる夫の代わりに仕事してるのに、できる女性だから又それが夫の嫉妬の元なんですね、嘆かわしい。
寺へ駆け込むと言っても東慶寺だけ?
駆け込んでも調べの後、二年もお寺で修業しなければ離縁にはならない。自由への道は遠い。
お寺のえらい尼さんたちは元宝塚ジェンヌが演じてます。
贅沢禁止は幕府はやるべきですが庶民にまでそれを押し付けるから経済は停滞するし、不満が高まります。
座敷寿司なんてあったのですね、お座敷で贅沢な寿司も禁止、浮世絵や読み本も豪華な多色摺り禁止、浮世絵師なども手鎖、失意のうちに亡くなった戯作者もいます。
華美な祭礼や贅沢・奢侈はことごとく禁止される。なお、大奥については姉小路ら数人の大奥女中に抵抗され、改革の対象外!
鳥居 耀蔵(天保12年(1841年)、南町奉行矢部定謙を讒言により失脚させ、その後任として南町奉行となる。矢部家は改易、定謙は伊勢桑名藩に幽閉となり、ほどなく絶食して憤死する。天保の改革における耀蔵の市中取締りは非常に厳しく、おとり捜査を常套手段とするなど権謀術数に長けていたため、当時の人々からは“蝮(マムシ)の耀蔵”、あるいはその名をもじって“妖怪”(官位と通称の甲斐守耀蔵を「耀蔵・甲斐守」と反転させた上省略した)とあだ名され、忌み嫌われた。
井上さんゆかりの芸達者な俳優も多い。この映画は実力派揃いです。
神野三鈴、舞台でもおなじみ、声が可愛くて演技派、
樹木希林、この時代男名で活躍した人もいたのでしょうか。
先日樹木さんの「あん」を観ようと思ったら満席でした。
全身ガンと言いながらこのご活躍には舌を巻きます。
ケーキ作りの声の出演、ごちそうさんの木村緑子、
キムラ緑子お勝
木場勝己利平
橋本じゅん近江屋三八 劇団新感線
井之上隆志鼻山人
山路和弘渓斎英泉
中村嘉葎雄 懐かしい!
女性史勉強したとき駆け込み寺とか夫が出す三行下り半(字が書けなければ三行半棒描けばこれになる)なければ女性は再婚できなかったこと、結構離婚が多かったことなど知りました。
男性の浮気や妾を囲うことは甲斐性があるなどといって変と思ったものです。
将軍の正妻でも愛妾でも30過ぎればお褥ご辞退と夜を共に出来ない。
正妻に子供が出来なければ探して妾を差し出さねばならないなど。
庶民の女性は経済力あればかかあ天下だったのに。織物、髪結い、海女など
明治にもっと民主的な民放を取り入れようとしたら保守派の反対でかなわず。
私は井上ファンなのに東慶寺便りは読んでいないと言うお粗末さです。
井上さんの自由な文化活動を弾圧する者に対しての抵抗が生きています。これは今の時代も々です。江戸時代引きずっています。情けない。
神野三鈴は中谷美紀と東京・渋谷のPARCO劇場で、2人舞台「メアリー・ステュアート」に出ます。
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