riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">面白い!新・水滸伝</span>



 

今回機内で観た映画やシネマ歌舞伎も良かったのですが、帰国翌日に新・水滸伝を観ました。

美術監修 朝倉摂 衣装監修 毛利臣男 音楽加藤和彦

うれしい事に歌もあります。

頂いたチケットで鑑賞、二十一世紀歌舞伎組初体験の友人も喜んでくれました。

今までのスーパー歌舞伎は豪華な衣装で目を楽しませてくれましたが長時間観劇だったのでちょっと心配しましたが私もとても楽しめました。

スーパー歌舞伎が劇団新感線(25日公開のゲキシネが楽しみです)に歩みよったのか、これなら皆さん、もっと見てあげて、初日には猿之助丈がご挨拶されたそうです。

横内謙介の脚本に感心、新聞評にも猿之助特有の説教くささがなくなったとありました。

励まし、癒し、サービスに徹していて客席に何回も降りてきてすぐそばで活劇展開してくれました。

とてもウルウルする今の時代にあったせりふが一杯、素直に感動できました。

梁山泊に根城を構えて悪党を束ねて暮らす好漢・ 晁蓋(ちょうがい)笠原章は役人たちの不正に憤り「こんな国はぶっつぶそう」と思い立つ。

水滸伝は、史実ではありませんが中国史農民反乱で王朝が交替します。黄巾の乱赤眉の乱など習いました。

そのエネルギーには日本にないものを感じます。

水滸伝』とは「水のほとりの物語」という意味。

主人公・林冲(右近)がこころならずも教え子を盾にしてしまったと慟哭する場面、

纏足の問題、小さな女の子の足を縛って人工的にハイヒールのような小さな足を作りヨチヨチ歩きしかできないようにする。これがしていないと恥ずかしいなんて、パールバックの大地読んだときにびっくり。日本では花魁のポックリ、ベネチアではチョピンのような高下駄のような靴もあり、一人では歩けないのがステータス!

男性は小さい脚がお好み?その小さな靴にお酒を入れて飲んだ!?

昨年パリの装飾美術館でたびのような、動物のひずめのようなハイヒールを見て

図書館で靴の歴史の本を探しましたが、そんな靴は出てきませんでした。


足にここまで性的な意味があるとは…
西欧では靴を脱ぐと言うのは日本では裸になるぐらい恥ずかしいこと。
絵でも靴を脱ぐポーズってありますね

この水滸伝には纏足をしていない女性青華(笑也)が出てきます。

そのかたくなな心を解いていくのが猿弥演じる王英、その醜男が美女を射止める!

108人の中に3人だけ存在する女傑にもスポットを当て、「女性の英雄を思い切りフィーチャーした『女・水滸伝』」(横内)という新たな切り口で挑むようだ。また横内は、右近演じる主人公・林冲について「元エリートが心ならずも犯罪者となり、悪党の中にいるが、そこで情熱を取り戻していくストーリーにしたい」と話し、「(かつて病を得た)猿之助さんが蘇っていく姿と重なれば良いな」とビジョンを明らかにした。

長身の段治郎がいないと思ったら、膝の慢性的な炎症を理由に降板。大丈夫でしょうか。

猿之助一門は休みないぐらいの芝居隙はいいのですが、休養もとっていただきたい。

玉三郎の相手役にも抜擢された方です。

笑三郎春猿玉三郎丈の指導を受けています。

ここは不思議なことに女形の方が身長、タッパがあります。

右近さんがもう少し背があったらいいですね。メイクはとても立派でお似合いです。


以下は転載です。



歌舞伎の伝統をスタイリッシュにリニューアルしてきた市川猿之助率いる『二十一世紀歌舞伎組』。市川猿之助門下の若手俳優を中心として1988年9月「伊吹山ヤマトタケル」が上演され、翌年1月パルコ劇場にて再演の折、二十一世紀歌舞伎組と命名。師・猿之助が舞台を共にしない若手だけの一座で上演された、この「伊吹山ヤマトタケル」が好評を博し、第二作として劇団「扉座」主宰の横内謙介作「雪之丞変化2001年」を1990年9月に初演し更に人気を集めました。その後、前二作のスーパー歌舞伎的なものから古典歌舞伎にじっくり取り組む路線を取り、「恋飛脚大和往来」(梅川忠兵衛)、「義経千本桜・忠信篇」が続けて上演され、1995年には「雪之丞変化2001年」を“よりスピーディに醍醐味豊かに凝縮されたエンターテイメント”として再々演、

 市川猿之助門下の若手俳優を中心に88年より活動を続ける二十一世紀歌舞伎組。98年の『龍神伝』以来10年ぶりとなる新作『新・水滸伝』が今夏上演されることとなり、制作発表が行われた。脚本・演出は、これまでも二十一世紀歌舞伎組の作品や同じく猿之助一門が出演する『スーパー歌舞伎』シリーズ作品の脚本を手がけてきた、扉座横内謙介。なお、当初出演を予定していた段治郎は、膝の慢性的な炎症を理由に降板することが明らかになった。

 題材は、中国の長編小説で、梁山泊に集まる豪傑108人の活躍を描いた「水滸伝」。女形の活躍も目立つ二十一世紀歌舞伎組だけに、108人の中に3人だけ存在する女傑にもスポットを当て、「女性の英雄を思い切りフィーチャーした『女・水滸伝』」(横内)という新たな切り口で挑むようだ。また横内は、右近演じる主人公・林冲について「元エリートが心ならずも犯罪者となり、悪党の中にいるが、そこで情熱を取り戻していくストーリーにしたい」と話し、「(かつて病を得た)猿之助さんが蘇っていく姿と重なれば良いな」とビジョンを明らかにした。

 さらに横内は、猿弥演じる王英についても触れ、「醜男(王英)が美女を射止めるというのも今回の需要なテーマ」とコメント。「いつも三枚目で振られているような男が(実は魅力ある)いい男、というのはチャレンジなので(笑)、(右近は)その自覚を持って臨んで……」とけしかければ、猿弥も「この役が良くなるのも悪くなるのも横内先生と僕にかかっていますので、二人でじっくり話し合いましょう」と返し、場内は笑いに包まれていた。
横内謙介(脚本・演出)
2年くらい前に猿之助さんから、今よりさらに若いメンバーで、再演ばかり続いているので新しいもので、二十一世紀歌舞伎組を継承していきたい、という話がありました。それから去年の夏前くらいに、諸葛孔明の絵はがきで、吹き出しの中に「新作を作るのじゃ」と書いてあるものが届きまして……(笑)。最初は、若手ならみんなが分かりやすいシェイクスピアでという話もあったのですが、新たに作る以上、若手だけでなく今まで二十一世紀歌舞伎組を担ってきたメンバーがやるべきだろうと。僕は今回演出となっていますが、(主演の)右近さんと一緒に猿之助さんの手足となり、猿之助の演出・プロデュースの、猿之助が観たい舞台にしなければいけないと思っています。