riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

「トイレなきマンション問題で「命をつなぐ権利」を訴える。西さんからのメール

 

 
 
みなさま   西英子です。
 
26日の夜は 金曜行動です。
 
中電本店前  18:00~19:00
 
その後、関電東海支社前(高丘)へ移動して20時まで続けています。
大飯原発動かすな」とみんなでコールしましょう。
 
****************
今回は高レベル放射性廃棄物の処分について書きます。
 
1. 「トイレなきマンション問題で「命をつなぐ権利」を訴える。
 
 〇 井戸謙一弁護士の基調講演で学んだことをそのまま書きます。
   (12/9 原子力発電全国シンポジウムより)
 
  『これまでの原発差し止め訴訟では、差し止めの根拠を
  「原告の生命・身体を中核とする人格権」としてきた。そのため将来世代の負担や被害のリスクの問題を、原発の運転差し止めを求める論理に持ち込めなかったのである。
 
  しかし、トイレなきマンション問題が多くの市民にとって、原発稼働反対の大きな問題になってきた。これを訴訟の争点との意見も出てきた。
  そのため、関西電力に対し、若狭湾岸の原発9基の運転差し止めを求めている滋賀訴訟では、人格権の一内容として「命をつなぐ権利」を打ち出した。
 
  生命の本質は、自分のDNAを次ぎの世代につなぐことにある。将来世代の未来を奪う行為は、「命をつなぐ」という私たちの生存の目的を毀損し、私たち自身の人格的利益を侵害するという考え方である。
 
  高レベル放射性廃棄物の処理方法の見通しがないこと、仮に見つかっかっても、今後10万年にわたって将来世代にリスクを押し付けること、これがヒトだけでなく地球上の生きとし生けるものすべての将来を奪いかねない深刻な問題であることは誰も否定できない。
  この事実に裁判所が正面から取り組むことを期待したい。』
 
 〇 トイレなきマンション問題は、中電本店前での金曜行動でもマイクで訴える人が多いです。
  2011年の「3.11」直後(3月下旬)、私は7名の女子高校生といっしょに中電本店へ「浜岡原発を止めて!」と訴えに行ったことがあります。(私も行きました)
  彼女たちは、高レベル放射性廃棄物という「負の遺産」を残さない
  でと訴えていました。
 
  このように多くの人たちにとって非常に関心の高い問題です。
  裁判官がどのように判断するか注目しています。
 
 
 2. 国策で推進してきた原発の廃棄物を住民に押しつけないで!
 
  2年前、名古屋で開催された「地層処分シンポジウム」に参加したことがあります。
  主催の経産省は「原子力を利用し、廃棄物を発生させてきた現世代の責任として、その対策を確実に進めることが不可欠」と住民の責任を強調しました。
  私は次ぎのように質問しました。
  「処分方法の論議の前に、まずは高レベル放射性廃棄物をこれ以上増やさないために、動いている原発を止めるべきです。原発をゼロにして、各電力会社が処分する総量を決めるのが先ではないですか。
  原発1基も動いていない今年の夏でも、電力は不足どころか、余裕がありました。」と。
 
  経産省は、「今はそうだが、長期エネルギー需給見通しからは原発は必要です」と答えました。
 
  政府は処分場を「応募」から、「指名」する方式に変えました。しかし、地下に10万年以上、核廃棄物を受け入れる自治体があるでしょうか。 
 
3. 岐阜県・東濃地域に研究所があります 
 
 20年以上前のことです。原発で発生する高レベル放射性廃棄物の処分場ができるのではないかという話が突然出てきて、地元をあげて住民が反対してきました。
 現在は「瑞浪超深地層研究所」の名前で約500mの深さまで掘られています。
 
 政府は「研究が目的で処分場選定ではない」と言い、瑞浪市
 「研究所であって処分場にはならない」と言いつづけています。
 
 研究所は「瑞浪市との土地賃貸契約の期間終了 2020年1月までに埋め戻しを行なうよう、瑞浪市とも連携をはかってまいります」と2014
 年10月に市民団体が提出した質問書に対し、岐阜県知事は回答しています。
 
 原子力資料情報室編の『原子力市民年鑑 2016~2017』によると、
 日本の処分場開始計画は、2030年代~2040年代半ばとなっています。
 もし、処分場をどこも引き受ける地域が無ければ、東濃に押しつけられる
 可能性が大きいのではないかと、私は心配です。
 
 瑞浪の研究所ではすで高レベル放射性廃棄物を埋めるための地下の調査・
 研究をしているからです。また、2001年から原発立地自治体なみの交付金が、瑞浪市と周辺自治体に毎年配られています。 処分場の選定が最終的には札束をちらつかせて決められるのではないかと危惧します。
 
〇 ”東濃を処分場にするな!”の運動は、地元でのいくつかの市民団体が闘いつづけています。
 私たち名古屋では、「浜岡原発廃炉」と「原発再稼動反対」に闘いの力が向けられてしまっています。 これからは、核廃棄物についても関心を
 高くしていかなければならないと切実に思います。