<span itemprop="headline">それでもボクはやっていない</span>
それでもボクはやっていない 今年2月に鑑賞しました。
私は、以前、冤罪について学習したのでそれだけで怖かったものだ。
最近でも名張毒ぶどう酒事件再審拒否があり残念どころでなく憤懣やるかたなし。
周防監督の本作品にはよく作ってくれたと思う。
数年前、自衛官官舎に反戦ビラ撒いたか、入れたかして逮捕され、何ヶ月も拘留された
事件があった。本当に権力の嫌らしい横暴な弾圧だ。
私の裁判傍聴体験、民事は周防監督の言う通り淡々と事務的。もう一つの方は戦争中、
学校も行けるとか甘い言葉で騙されたり、あるいは強制的に、名古屋の三菱軍工場で厳しい
労働強いられた韓国の元少女たちの裁判。差別に苦しみ、敗戦前、地震で無くなった人もあ
る。もう大変な体験のあげく、ろくな報奨なく戦後も本国では、従軍慰安婦と間違えられた
り苦しみ続けた、オモニたちの叫びは忘れがたい。
周防監督作品の「シコふんじゃった」「shall we...」には大変感心していたので待望の新作
脚本、さすがよく出来ていますね。傍聴席での帽子も数年前、話題になっていた。
その時も権威的と思ったものだ。役者もよかった。検索官の尾美、ペンぐるぐる回して、
ああいう役人の感じが上手い。加瀬をよく知らず、硫黄島と、本作の彼が同一人物とは。
それだけ実力あるんでしょうね。山本耕史は帽子を目深にかぶろうとすぐわかる。なぜなら
子役時代から観てるから。私をミュージカル狂いにしたのがレ・ミゼラブルで彼が出ていた
のだ。
新作に素晴らしい作品で喜ばしい。多くの方に観てもらいたい。