<span itemprop="headline">街のあかり</span>
先日「過去のない男」のDVD貸してくださった方のお勧め映画「街のあかり」
どちらも小津監督贔屓のアキ・カウリスマキ監督作品。懐かしい日本の歌謡曲やオペラアリアが流れる。「過去のない男」でパルム・ドック賞取ったメス犬の子も登場する。
真面目に働いてるのに周囲は彼に冷たい。宮沢賢治の童話にもこういう切ない人物が(動物?)登場。たった一人、彼を見守る女性がいるのだけど彼はすげない。彼の仕事に目をつけたマフィアが女を使って彼をどんどん陥れていく。片目がに妙につりあがっているその女をかばって前科者になってしまう。こういう人が好きでない人もいるが私は可哀想でならなかった。司会の片隅で阻害されるのは彼だけでない。日本にもいる。スーパーのレジの女性に「過去のない男」でカンヌ主演女優賞受賞取った俳優が扮してる。この場面、映画「バッシング」を連想した。
映画の冒頭にロシアの文豪の話をする男たちや、一人ぼっちの黒人少年が登場するのも残る。
この監督の弱者に対する暖かい視線が好ましい。散々な主人公だれど最後の最後で明かりがともる。