<span itemprop="headline">タロットカード殺人事件</span>
「夏休みを利用してロンドンの友人宅に滞在中のアメリカ人学生サンドラは、遊びに行ったマジック・ショーで、敏腕新聞記者ストロンベルの幽霊に遭遇し、巷を震撼させる連続殺人事件の犯人が青年貴族ピーター・ライモンであるという特ダネを明かされる。ジャーナリスト志望のサンドラはスクープをものにしようと、三流マジシャンのスプレンディーニこと同じアメリカ人のシドと組んで上流階級のピーターに近づく。」 gooより
ウディ・アレンについては彼が出てるからいいとか、反対に好みでないという人がいるが私はくすくす笑えるので出ているのが好きです。前作「マッチポイント」と同じスカーレット・ヨハンソン(真珠の耳飾の少女、理想の女の主演でいい感じの俳優)イギを舞台にしたミステリー。マッチポイントは息ずまる展開でしたがこちらはお笑いコンビに近い。サービスなのかちょっとお尻も軽すぎ。
冒頭チャイコフスキーの白鳥の湖が流れ、そのわけは最後に判明。
三途の川渡る船に辣腕新聞記者が乗ってたり、何かおかしい。貴族のお屋敷、庭園は私が観たように綺麗には写してない。アレンだからね。ちっこい車で高速から田舎道ををフルスピードで屋敷に駆けつけるシド。左ハンドルが嫌だと言ってたのに。私はこのおかげで田舎を思い切りドライブ出来た。もっと見通しが悪い道も沢山通った。
ヨハンソンもわざと野暮な服、めがね、水着で面白い。
1935年生まれのアレンはナチスドイツから逃れてきた親戚と暮らしたり、凶暴過ぎるベビーシッター、時には手を上げる母、引越し10数回と子供には落ち着かず、辛い少年時代だったようだ。
なんとマジシャンとして16歳でスタート。本作や「スコルピオンの恋まじない」も関連するわけですね。
コメディアン、映画監督、小説家、クラリネット奏者と才人。
ダイアン・キートン(最近もいい映画の仕事してます)と付き合い、ミア・ファローと結婚するも離婚。彼女の養女との関係が問題となったがそのスン・イーと結婚。びっくり。
アレンはいつも自らをカリカチュアライズした神経質なユダヤ系のインテリとして登場、シリアスな芝居とコメディが上手く成り立っているのが私の好みにあっている。
アカデミー賞に21回もノミネートされているが背を向け、最近はイギリスが気にいったようですね。最近作では02年の「さよなら、さよならハリウッド」
が私にはベスト。笑ってハリウッドを撃つ。
「マッチポイント」「カイロの紫のばら」「世界中がアイラブユー」「地球は女で回っている」「メリンダとメリンダ」「マッチポイント」「スピルピオンの恋まじない」「アニーー・ホール」「ハンナとその姉妹」などが私はよかった。
よくまあ、コレだけの映画を一見、頼りなさそうな体で作り出していることでしょう。