riboni5235’s diary

英国庭園、ミュージカルファン、親子・ペアのアメショー3匹と暮らしています.バラ栽培アンティークも大好きです。よろしくお願いします!

<span itemprop="headline">小田実さんの“遺言”</span>


小田実さんの“遺言”収録(NHK衛星ハイビジョン) を観た。

 小田さんが亡くなった時、朝日新聞の「惜別」にトロイの遺跡の猫を抱いた小田さんの写真が載った。「猫は野良に限る」野良ちゃんは足を突っ張ってちょっと抵抗してる。今回の病室で猫の会議の可愛い椅子も写った。

 自由の象徴として小田さんはそういったのでしょう。野良ちゃんを抱くのは大変だ。世界の遺跡や観光地にはよく野良ちゃんが居る。私は抱くのは諦めていつも写真を撮ってきた。イギリスの庭や、教会、アルハンブラ宮殿、エジプト、ローマのコロッセウムなどで。もう行けないけれど。

 「心の旅」で小田さんがドイツのアイアンの素敵な玄関扉の鍵を開けるのに苦心するシーン、私はウィーンのホテルの鍵が難しくあせったことを思い出す。ドイツのホテルは大丈夫だったのだが。

 とても良い番組なので澤地久枝さんも同じ時間帯に裕次郎の番組があったのか、「裕次郎が歌があんなに上手いとは知らなかったけれどハイビジョンでなく地上波で放送して欲しい、そのうち再放送されるでしょう」と。

 以下は引用です。

 「小田さんは、がんの告知を受ける直前、海外旅行に出ている。フィリピンの人権侵害を裁く「民衆法廷」の裁判員としてオランダ・ハーグを訪問。その後、妻の玄(ヒョン)順恵(スンヒエ)さんとトロイの遺跡を回った。

 小田さんは、古代ギリシャ文学を専攻し、そこに民主主義の原型を見いだしていた。「あえてトロイに足を運んだのも(自らの死について)何か感じていたのかもしれません」と坂元さんは考えている。
 ◇

 小田さんが言い残したかったことは何か。

 収録を振り返って坂元さんは、「撮影当時は安倍政権で、小田さんは改憲の問題を気にしていた。日本の産業は平和憲法があるから軍需産業にならなかった。『美しい国』をつくるのに、なぜ憲法がじゃまなのか説明されていないと語った」という。

 さらに。国民投票法案は最低投票率が決まっていない。例えば投票率40%なら、過半数の二十何%で(改憲が)決まる」とも。

 NHKエンタープライズ情報・文化番組部の行成卓巳部長は、「小田さんは平和憲法が日本の最高の発明品と考えている。その良さ、そして日本は価値のある国だと若い人に知ってもらいたい。その気持ちが強い」と分析する。」以上引用

 そうなんですよね。日本の良い所は平和憲法や平和産業で発展(他の先進国はほとんど軍事でもうけてきた)してきたこと、コレは世界や日本の若い人にもっと宣伝すべきでしょう。

【追悼】小田実さん死去。生前、パブリック・ジャーナリズムの方向性語るも小田さんのこと、日本の現状をよく伝えていると思います。

 以下も引用です。


 ―小田先生の市民活動の講演を聞かせていただき感じたことですが小田先生の主張されていることは、真っ当なことで、どんどんメディアが報道するべきだと思います。なぜ、小田先生が市民活動などで主張されていることがあまりマスメディアで報道されないのでしょうか。
 「メディアは主張が憲法と絡まっていると嫌がるね。私は阪神大震災直後、被災者のことを考え、災害基本法の提案や市民議員立法運動を行った。だが、マスコミはあまりそれを報じなかった。マスコミは、憲法など基本的なことを報じることに積極的ではないね」


 ―11月に小田先生が代表する「市民の意見30・関西」が、教育に関わる市民の政策提言を国家議員などに送付され、意見を求める行動を起こされましたが、その件について、マスコミの報道はあったのでしょうか。
 「あの件について、マスコミの報道は全くされなかった。今のマスコミはそんなもんだよ。教育に関する市民の政策は政府の教育基本法に絡んでいる。わたしたち市民が憲法を基本的な原則として論議するのは当然で、マスメディアは憲法に絡んだことは報じたくないのだから、どうしょうもないね。今のマスメディアは政治に迎合しているよ。昨年、仙台で2000人集まってデモをしたのだが、その時もメディアは一切報じなかったね」

 「阪神大震災以後、わたしたちが提起した被災者の公的援助を求める市民議員立法について、全国的に報じてくれたのは、東京の朝日新聞の夕刊の三行のコラム記事だけだった。そのことで、全国的にわたしたちの活動を知られるようになった。東京の新聞に載らなければ政治が動かない。大阪版にさえ載らないのだから、東京の人たちに知ってもらえるわけがない。ある日、東京の新聞に載せてほしいと考え、東京で記者会見をしたことがあった。だけど新聞に載らなかったんだよ。記者会見に集まった新聞記者が、大阪の記者だったんだよ。東京の朝日新聞と大阪の朝日新聞は違うからね」

 「大阪毎日新聞では、こんなことがあったよ。ある日、一面のトップに、この運動の記事が載っていて、びっくりしたことがある。同時に、有り難かった。その日、東京毎日新聞の記者が別のことで家に来たので、大阪毎日新聞のわたしたちのことが書いてある記事を見せたら、『はじめて見ました』と、冗談交じりに言ったよ。その記者。そういうもんなんだよ。今のマスメディアって・・・」

 ―PJニュースのみならず、オーマイニュース、JANJANなど、市民メディアの存在価値が認知されつつある現在、今後、市民メディアは、どのような方向性を持って、邁進していくべきなのでしょうか。
 「まず、市民が意見を持つことが重要。お仕着せではない自分の考えをね。そして、市民メディアを担う市民記者は、市民記者自身が自ら勉強したことを報道すればいい。報道する際、これまでのマスメディアが天皇問題などの報道をタブーとしてきた問題を、市民記者は固定観念に捕らわれない方がいいと思うよ。それとテレビに出ている評論家の言動に惑わされないことだ」

 「そして、報道においては書評も重要なんだよ。記者が人を高めることも大切だからね。ただ、現象だけ追いかけていてはだめ。現象を追いかけるだけでは今の既存メディアと同じじゃない。オーマイニュースも高度な記事が出ているよ。PJニュースも頑張ってほしい。あなたたちのような市民記者の活動は大切だ」

 ―PJニュースは2月に発足2年を迎えるのですが、PJニュース(市民メディア)に対して、一言お願いします。
 「2年になるの?よく頑張ったじゃないの。編集長は、どんな人?編集長の考え一つだからね、メディアの報道は。PJニュースのサイトを後押ししたホリエモンは今、どんな考えを持っているんだろうね。ホリエモンには再度、新たなことに挑戦してほしい気がする。PJニュースは、インターネットで全国に配信されているわけだから、全国紙と思ったらいいじゃない。全国紙になったらいいんだよ。あなたたちの活動で。頑張ってよ」