<span itemprop="headline">「トプカプ宮殿の至宝展」</span>
招待券で「トプカプ宮殿の至宝展」http://www.asahi.com/topukapu/info/index.html">に行った。平日でも結構な人出。
あんまり豪華で思わず、隣で鑑賞していた若いカップルや女性と笑ってしまったほど。こんなのは以前、世界の名画の顔だけを猫にしている美術展以来です。
でも現地に行かれた方はそれこそ笑うでしょうね。持って来れない建築物や宝物の方が豪華に決まってます。その土地の空気や人々の雰囲気は行かなければ分かりません。
エジプトやアルハンブラで似た感じを見ましたが丁度新聞にミュージカルアイーダで主演した今井美範さんの鑑賞記が載っていました。
彼女がアンサンブルで出演の時に目が釘付けになり、年末にアイーダ観に行ったらタイトルロールでラッキーでした。そのときの感想はこちらです。http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/19991574.html
古代エジプトの将軍に捕らえられ、奴隷にされるヌビアの王女がアイーダ。
今回の展示品の中にエジプトの王女役がつけるものとそっくりの金のネックレスがあってびっくりしたそうです。細い金の小枝がびっしり並んでいるデザイン。
今井さんが取り上げたのはルビーやエメラルドで飾られた象牙の化粧箱。ろうそく立てなどの小物が入り可愛い。
東京のルーブル美術舘展に出ているマリー・アントワネットの旅行用携行品入れとか、エリザベートのそれとか、ため息物ですね。庶民のバスケットに入ったピクニックセット、人形の衣装トランクなども惹かれてしまいます。
「トプカプ宮殿は15世紀後半、オスマン帝国の君主スルタンの居城として築かれた。約380年、政治と文化の中心。独自のオスマン美術が花開いた。
イスラム美術が専門のヤマンラール水野美奈子・龍谷大学教授は「豪華な宝石などに目を奪われがちだがやはりの『技』と『芸術性』だ。宝石や絹は強大な軍事力で手に入っても、それを美術品に仕上げる技とセンスは権力では得られない。それを可能にしたのは画家、彫金師など40種もの職人の存在がある」
名古屋トルコ日本協会副理事長のサーリム・コチュさんはチューリップ模様のスルタンの儀式用カフタンは日本の着物に近いという。色もいいし動きのあるチューリップ模様は私が好きなW・モリスにも通じる。
刺繍手ぬぐい、「ベールをかぶる女性像」、エマイユの繊細な細工も良かったです。刺繍など見ると韓国の美しい風呂敷ポジャギなども思い出す。手作業っていいですね。作れないのは情けないけれど。母の刺繍やキルト、木彫りは私の宝物。
マリア・テレジア展でもそうだったけれど中国の染付けに金細工などを施して自分たちが使えるようにしたものも展示。日本人から観ると違和感あるけれど向こうの人が磁器に対する憧れを感じますね。実際にオスマン帝国でも磁器を作っていた。
ハレムの女性たちは奴隷として買われて来た女性たち。そこからスルタンの妻になる。
スルタンになるためには他の兄弟は皆殺しとか、スルタンの母と妻が争うとか悲惨なことも多いけれどそれはどこも似ているかも。権力者は…