<span itemprop="headline">若き玉三郎・初世辰之助の番町皿屋敷</span>
http://show.blogmura.com/
若き玉三郎・初世辰之助の番町皿屋敷
ああなんという美しさ、可憐さでしょう。
水色の地に菊の着物でそそとした立ち居振る舞い。これこそ女性より女らしい。
21歳の玉三郎のお菊。
皿屋敷といっても1枚、2枚と恨めしくおどろおどろしい舞台ではありません。
「岡本綺堂作の「皿屋敷」は亡霊を出さず、まったく新しい男女の純粋な恋愛劇とした作品です。旗本と腰元の身分を越えた恋、愛に生命を賭けた二人を描き、ロマンチシズムの香りに満ちた傑作です。」
前にも歌舞伎チャンネルで観たのですが又、放送がありました。
芝居上手といわれた初世辰之助の青山播磨は相愛のお菊に疑われたと手打ちにしてしまいます。
皿が惜しいのではない。
粗相で割ったと聞いたときは許すのですが、故意に割った、愛を確かめるために割ったと聞いては容赦しません。
青山が菊の面前で皿を1枚1枚、割っていくところが怖いです。
お手打ちにして井戸に投げ込ませるとは…
うーん。厳しいですね。旗本奴だからこんなものなんでしょうか。
写真はお若いときの玉三郎丈、誰かに似ていませんか。
「あらすじ
旗本青山播磨は、徒党を組む白柄組の一人で、町奴と喧嘩の日々を送っている。腰元お菊とは恋仲で、夫婦約束をしている。しかし、播磨は伯母から縁談をもちこまれていて、その播磨の本心を知りたい一心から、お菊は家宝の皿を一枚割る。自分と皿とどちらが大切かと播磨の心を試そうとしたのだ。故意と知った播磨は「疑われた播磨の無念は晴れぬ」と言って、残りの皿を次々と割り、お菊を手討ちにしてしまう。
青年旗本の純粋な恋心を疑われた一途過ぎる無念さや、お菊の揺れ動く微妙な女心が巧みに描かれています。」