<span itemprop="headline">静かなる決闘</span>
録画していた静かなる決闘 (1949年)をようやく観た。
久しぶりにヒューマニズムにあふれた映画を見たような気になる。
若い三船。後の「赤ひげ」も印象深かったけれどこれもすごくいい。
ハンサムでかっこいい。苦悩する医師役です。
強い正義感を持ち仕事に邁進する医師。婚約者がいるのに結婚しようとしない。
その訳は…
医師に命を救われた元ダンサーの見習看護師(千石規子)ははじめ彼のヒューマンな生き方に反発するのだが彼の悩みと原因を知り尊敬から深い愛情を抱くにいたる。
医師は彼女に看護師になるように勧める。一般ではさげすまれたであろう人です。
彼女の顔の変化! 立派な看護師になるのです。
映画の中で一番成長した人物ですね。名優ですね。映画によく出ていました
投げやりの皮肉屋が立派な看護師に。
一方、美しい婚約者美佐緒(三条美紀)との対比。結婚出来ない理由も聞かされなかった彼女も被害者。
医師の父も病気の原因を疑って悪かったと素直にあやまるのもいいですね。
昔の町のお医者さんは見立てがうまい方がいて助かりました。
今は検査とパソコンばかり見て患者にさわらない人もいます。
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若い医師の藤崎(三船敏郎)は、戦時中に中国戦線の軍医として従軍していた際、負傷兵・中田の手術中に誤って梅毒に感染してしまった。6年後、父の経営する病院で働く彼は、梅毒の兆候が現れ出したことから、恋人・美佐緒(三条美紀)との婚約解消をほのめかし始める。そんなある日、病院に中田が妻を伴って現れた…。
スクリーンのなかの医事法http://www.iryokagaku.co.jp/frame/09-webik/09-webik-0304/screen01.html</a>
よりの引用です。
製作当時は不治の病だった梅毒をモチーフとしたヒューマン・ドラマ。医者としての自分の使命をまっとうしつつ、静かに病魔と、そして己の人生と闘おうとする主人公を三船が好演している。彼をめぐるふたりの女、藤崎に命を救われた元ダンサーの見習看護婦(千石規子)と美佐緒とを対比させた描き方もいい。本作のみ、音楽を『ゴジラ』などの巨匠・伊福部昭が担当している。(的田也寸志)
梅毒が当時不治の病であると同時に、性病として世間から蔑まれた病気であったこと、医師は尊ぶべき職業であったこと、そういった事情を踏まえてこの映画を観ると、より一層藤崎の苦悩が読み取れます。藤崎に限らず、すべての人間は自分自身の良心と欲望との間で揺れています。まさに、生きるということが「静かなる決闘」でもあるんですよね。病気という負の連鎖を止めるには、教育と良心しかないんです。この映画では、その意義が語られている気がします。
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