<span itemprop="headline">牡丹亭 4</span>
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3月に観た「牡丹亭」がハイビジョンで放送されました。
牡丹亭と楊貴妃は何回観ても切なくて飽きることがありません。
曲もいいので気に入っています。
南座千穐楽の感想
http://blogs.yahoo.co.jp/shishi5235/22262346.html
牡丹亭のパンフレットには中国の俳優さんの説明が皆無でしたがテレビでは玉三郎と共演した2人の若い女形を紹介してくれました。
玉三郎は梅蘭芳を尊敬しています。中国ではこんな素晴らしい女形がいたのに文革でほとんどなくなってしまったのです。それを惜しんだ玉三郎はこの「牡丹亭」で中国の女形を復活すべく指導しました。はじめは舞台に立つとは思っていなかったそうです。しかも蘇州の言葉で歌まで。
「先生(玉三郎)は神様です」と言う菫飛さんは大学院生で素人とは。
それに答える玉三郎は「一緒に勉強(しましょう)」
まだ恋を知らない時の杜麗娘を演じましたがほっそりとして綺麗で舞台栄えしていました。
若いときの玉三郎か、七之助かと言う雰囲気です。
でも複式呼吸も出来なかった方が。
玉三郎はこれまでチェリストのヨーヨーマやダンスのモーリス・ベジャール、ジョルジュ・ドン、バリシニコフ、らダンサーと共演。映画監督ダニエル・シュミット、ワイダ監督などの映画に出演したりするなど並みの俳優ではありません。
なんと歌劇「カリュー・リバー」へも出演しているそうです。シャンソンのCDは持ってますが昆劇の高い声にはびっくり。そんな昔から楽器や歌唱を会得しているのですね。
「牡丹亭」は本来、日に5,6時間上演しても10日もかかる大長編。
柳夢梅も杜麗娘の麗にひかれて絶命するも純粋の恋愛と認められてこの世によみがえることを許されるハッピーエンド。
今回は杜麗娘の死で終わるので哀切きわまりない。
以下は引用です。
「中国の京劇の女形の役者だった梅蘭芳に憧れて、その息子の梅葆玖さんに京劇を習った際、梅蘭芳がかつて昆劇を習ったことがあることを知って、自分も昆劇を習おうと、蘇州に向かいました。
坂東玉三郎さんは有名な昆劇の俳優、張継青さんに習い、色々な工夫をして、一年ほど猛稽古を重ねました。共演する江蘇省蘇州昆劇院のスタッフ達はみんな玉三郎さんの勉強ぶりと役者としての気概に感心したということです。蔡少華院長は「玉三郎さんは張継青さんに歌の口の開け方から習った。まず、歌やセリフの日本語訳を書いて、その上に中国語の歌詞やセリフの発音をつけ、そして、旋律をつけた。それを見ながら、録音を聞いていた。さらに、張継青さんが歌ったところやセリフを読むところの口の開け方をビデオで撮って、家でそれを見ながら練習していた。だから、その舞台を見た人は皆、その努力に感動した。特に、そのセリフはとてもすばらしく、短い間にここまでになったことは、玉三郎さんが本当の芸術家であるからだとしか言いようがないと話しました。 」