<span itemprop="headline">おくりびと 2</span>
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伊丹監督「お葬式」が出たとき誰もやらなかったテーマに取り組んだ監督に感心したものです。
この「おくりびと」は生と死をユーモアもって描いてくれた傑作です。
俳優の皆さんの代表作にもなるでしょう。
モックンの「スパイゾルゲ」はちょっと期待はずれだったのは何が原因だったのでしょう。
あの時代のCGばかり話題になったような気がします。
昨日のモックンの舞台挨拶は赤いチェックのズボンと黒の凝ったジャケットでヘアスタイルもお洒落。トークもスタッフや観客に気を使っていました。
「おくりびと」の主人公はオケのチェロ奏者。
楽器演奏に納棺師の手技、大変な演技ですね。
心が入ってないと感動できないものです。
モックン自ら望んだ役、これはやりがいあるでしょう。
プロの中でチェロを弾くモックン、ハンサムなので目立ちます。
ところがオケは解散!文化をないがしろにする日本です。
子供の時に学校で見た「ここに泉あり」群馬オケの映画、岸恵子が出ていて忘れられない私。
ようやくオケの一員となり高価な楽器も手に入れたのに。
故郷に帰り「高給保障!旅のお手伝い」の宣伝に引かれて面接に行くと即採用。
この会社のビルが素敵です。由緒あるビルなんでしょうか。
2階の社長の部屋が観葉植物一杯でさもありなんです。
主役の元喫茶店の家もいい雰囲気です。
食べる場面も印象的です。生きてる証ですもの。
こういう職業は言われなき差別感を投げかけられます。妻や友人からも。
でも誰でも死ぬ、それは今日かも知れない。
誰でもおくりびと、送られ人になるのです。
祖母の死に顔が綺麗だったのもこういう方の心と技術です。
本来は家族がやってあげたものですね。
様々な別れがみな極上のドラマです。一人ひとりが主人公。
映画は最後の最後までちゃんとご覧くださいね。
笹野高史は短い時間でかっさらうといわれる俳優です。
勘三郎とNY歌舞伎公演までする人です。
台詞なしで座ってるだけで悲しみが伝わります。
大ベテランの山崎努、吉行和子、余貴美子はさすがです。
遺体はよく見れば人形か、人間かわかりますので確かめてください。